滋賀県中小企業家同友会

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2018年度 立命館大学経済学部キャリアデザイン講義第4講 ㈱HONKI 代表取締役 石川朋之さんが講演!

共育・求人委員会 その他活動

滋賀県中小企業家同友会と立命館大学経済学部との協力協定に基づいてスタートした同学部2回生対象の「キャリアデザイン講義」(担当:共育・求人委員会)第4講が5月10日(木)16:20~17:50まで立命館大学びわこ・くさつキャンパスで開催され、滋賀県中小企業家同友会理事・青年部幹事長の㈱HONKI 代表取締役 石川朋之さんより「強い想いが未来を切り拓く~プロバイクレーサーから社長に転身、挫折を乗り越えた経験を経営にいかし、組織支援、海外ビジネス(ドバイ)支援で明日へ挑戦中!~」をテーマに概要以下の通り講義をしていただきました。

◯会社について

㈱HONKIは、「日本の若者を元気にしたい」という強い想いを持ち、研修事業・採用事業・組織開発支援などを行っておられます。また、4年前から行くようになったドバイで、海外へ進出する企業を支援するためのDUBAI事業も行っておられます。驚異的な経済の成長を遂げているドバイは世界からも注目されています。石川さんも2ヶ月に1度訪問されるそうですが、行く度に成長しているのを感じているそうです。ドバイに行くと価値観が変わるので、一度行ってみてほしいと呼びかけました。


◯私の人生
石川さんは、学生時代に読んだ漫画「バリバリ伝説」の影響を受け、オートバイレーサーを目指します。そして20歳のとき聖地鈴鹿へ行き、プロのレーサーとして夢を追う日々を過ごします。真夏には地表面が 60 ℃近くになるサーキット場を、時速 300 キロの速度で駆け抜け、競う世界で14 年間にわたり経験を積んでこられました。

鈴鹿八耐にも出場し、全日本ランキング13位になった石川さんのもとへ講演の依頼がくるようになりました。そして、大学のゼミの講師や就職塾の講演などを通じて学生と話す機会が増え、学生たちに元気がないと感じた石川さんは、自分の経験を一生懸命語りました。

そんなときに、ある学生から「大手会社の内定を断りました。石川さんの話を聞いてデザイナーになる夢を追ってみます」と手紙が届き、その子の人生を変えてしまった、中途半端にやってはいけないと思い、これからは若者を元気にする仕事を本気でしようと決意し、レーサーを引退し起業されます。


◯伝えたい事

心を強く持って下さい。スポーツ、ビジネスなど、どの世界でも心の強さが比例します。そのためには、弱さと愚かさ、辛い事を早く味わうこと、そして失敗することです。学生時代にたくさん失敗して下さい。傷つくこともあるけれど一度底辺まで落ちると、後は上るしかない、強くなるしかなくなります。

そして、人と出逢って下さい。出逢うということは、それだけ情報が聞けるということです。世の中、基本的に情報が一番大事です。ビジネス、就職活動、今後の人生を決めるのも情報が必要です。今はSNSで簡単に情報が手に入る時代ですが、インターネットの情報だけでは信憑性に欠けます。自分で現場・現地・現物を見て、人と話して、肌で感じる経験をして下さい。たとえ嫌な思いをしたとしても、それも経験、大事な情報です。人と出逢って、話して、その価値観を自分の中に取り入れ、解釈して、実践して、失敗して、乗り越えていく。色んな経験をすることで心が強くなっていきます。人は人同士でしか磨かれません。だから、たくさんの人と出逢って下さい。

そして、方向性(ビジョン・夢・志・目標・目的)を持つことも大事です。

自分の心に嘘をつかず、自分のやりたい事をやって下さい。迷っているうちに、人生なんてあっという間に終わります。だから早く行動を起こすこと。人と逢って、自分の方向性を見つけてそこに向かっていってほしいと思います。

最後に、大事なのは自分の想い、ビジョンを大きく持つこと。その大きさに自分の人生は比例します。自分がこうしたいと強く想って突き進んでいる人は、本当にそうなっていきます。志高く今を一生懸命生きて下さい。と熱く語っていただきました。

石川さんの熱い想いが込められた、心に響く講義でした。ありがとうございました。