滋賀県中小企業家同友会

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第2回 新人・若手社員研修会~14社・27名が働く意味や今の悩み、1年後の自分を語り合いました!

共育・求人委員会 その他活動

滋賀県中小企業家同友会共育委員会が主催する第2回新入若手社員研修会が12月2日(水)10:00~17:00まで草津市立市民交流プラザにて開催され、14社より27名の新人・若手社員と付添い・共育委員会スタッフを含めて34名が参加しました。

 

滋賀県中小企業家同友会副代表理事の永井茂一さん(㈱ピアライフ、代表取締役)より開会の挨拶を頂き研修会がスタートしました。

挨拶のあと、新入社員からの報告として「9か月を振り返って」をテーマに今春入社の遣瀬 匡哉さん(株式会社イマック)山内 里華さん(株式会社ビィサイドプランニング)より報告をして頂きました。
新人社員研修
報告① 遣瀬 匡哉さん 株式会社イマック
<遣瀬 匡哉さん 報告概要>
私がイマックに入社した理由は、一言で言えば縁があったからです。26歳で就職活動をしていた時、やはりどこも新卒で採用してもらえませんでした。そんな中イマックだけは私を新卒採用してくれ、会社案内の時でも、雰囲気も良く、ここで働きたいと思いイマックに入社しました。
しかし、働く中でいくつかの壁がありました。
1つ目の壁は8月のことです。あるケーブルを製造する際、図面は描けたのですが、実際に図面通りに製造ができませんでした。先輩に聞いたところ、すぐには答えを教えてもらえず他の図面を参考にしてなんとか製造しました。
2つ目の壁は、ある製品の検査の機械を製造しようとした時、ある部品を製造現場に取りに行きました。しかし、そこには欲しかった部品はなく、そこの製造現場の人に探してもらうよう頼んでしまいました。それは製造現場の人の作業時間を奪う事であり、自分の都合だけで他の人に迷惑を掛けてしまったと後から気付きました。
3つ目の壁は、横浜で開催される展示会の照明を製造した時です。その時、先輩に製造についていろいろとアドバイスをもらったのですが、自分の不注意から、アドバイスの一つをすっかり忘れてしまい、ミスをしてしまいました。時間もなく、一旦展示会へ出し、製品が戻り次第改良することでなんとか解決はしましたが、自分の不注意のせいでアドバイスを忘れてしまいすごく反省をしました。
私はこれらの壁の経験から、①メモは一つでも多くとる、どれが重要かしっかりチェックし、メモ漏れをしない。②こうしたらこうなる。このようにしたらどうなるかの予測をしっかりと考える。先のことを考え行動すること。この2つが非常に大事だと思いました。そして新人というのは、なんでも聞けるという特権があると思います。新人のうちは遠慮せずに何事も先輩にしっかりと聞くことが大事だと思います。
私はこれからも、この事を意識して、しっかりと働いていきたいと思います。

 

報告② 山内 里華さん 株式会社ビィサイドプランニング
<山内 里華さん 報告概要>
ビィサイドプランニングでは、なんといっても朝礼が有名です。関西テレビのよーいドンでも取り上げられました。朝礼では手はぴっしりと腰の横に、話す声は大きくはきはきと、これを徹底しています。
実は私は、人前が苦手で、内気な性格の持ち主です。始めはビィサイドプランニングの朝礼ができるか不安でした。しかし、ビィサイドプランニングのインターンシップで3年目の先輩に営業動向させてもらった時に衝撃を受けました。心からこんな先輩になりたいと思った時に、永田社長の「なりたい気持ちがあれば、できるよ」という言葉に感動し入社を決断しました。
そして朝礼に一生懸命取り組む内に、以前より明るくなったと言われるようになりました。
私は、営業で、自社の出しているマガジンを置いてもらうよう会社に訪問するのですが、同期からの「邪魔と言われた」「怒られた」などの話を聞き、営業に行くのがとても嫌になり不安になりました。しかし、先輩の支えや「暗い顔で訪問したら置いてもらえるものも置いてもらえない」というアドバイスで、明るく笑顔で訪問することを意識しました。
そうするとお客さんから「笑顔が良いね」「頑張ってね」と言われるようになりとても嬉しい体験をすることができました。またお客さんとの繋がりもできて仕事が楽しくなってきました。
そしてある時、マガジンを置いてもらう特典として、3週間の無料掲載をしているのですが、ある会社で3週間、従業員募集の広告を出しても人が集まりませんでした。
そしていよいよ無料期間が終わる3週間、これ以上続けるには次週からはお金がかかってしまう。この事をその会社の方に伝えるのがすごく恐かったのですが。思い切って伝えました。すると以外にもその会社の人から「せっかくやし続けてもらおうかな?」という返答が帰ってきました。すごく嬉しかったです。
また広告のデザインについてもこちらから意見を言い、改良をしました。結果、2人の募集があり、採用されました。私はここの会社の方が掲載を続けてくれたこと、自分の意見を聞いてくれたことにとても嬉しく思いました。
11月より私は、瀬田エリアを一人で任されることになり、もう新人とは言えません。目的はマガジンを置いてもらうことじゃなく、「心から人手不足で困っているお客さんを支えるということです」
今は自分の事ばかりでダメな部分も多いですが、これからはしっかりとお客様と向き合って仕事をしていきたいと思います。これから辛いこともあると思いますが、同期の支えや先輩の支えを借りて頑張っていきたいと思います。皆さんも一緒に頑張りましょう。

2人の報告後、それぞれのグループで「働くこと 入社~現在を振り返って」をテーマにグループ討論を行いました。各々のグループでは現在の悩みや不安、仕事を通して成長したこと、他の人に聞きたいことなどを交流し、熱い討論が行われました。

その後、それぞれが1枚の手紙にこの9か月間で頑張ったことと相談したいことを、自分にとって一番信頼している人(親や教師など)に向けて書き、その内容をこの研修に参加している新人・若手社員にランダムに配り、配られたグループの中で悩みを討論し、返事を書き、手紙の出し主に返すという、「手紙のワーク」が行われました。
自分の悩みに対するアドバイスが返ってき、これからの業務の励みになりました。

「手紙のワーク」後は昼食をはさみ、先輩社員からの体験報告として是沢彩香さん(株式会社 ピアライフ)より「私にとって働くこと」をテーマに報告して頂きました。

報告 是沢 彩香さん 株式会社 ピアライフ
働くとは「傍」を「楽」にすることです。日々の仕事の中で、役に立ちたいという気持ちを表現すること。そして、伝えるではなく、伝わっているかが重要だと思います。
また私は、心が楽になる方法を実践しています。それをご紹介します。
まず、「ごめんなさい」より「ありがとう」というようにする。これは、ネガティブな言葉をポジティブな言葉にするように心がけるということです。
次に、やりたくないことから、あえて始めてみる。
そして、観察を楽しむことです。不安になったら「自分が見られてる」のではなく「自分が見てる」と思うようにする。
条件反射で「はい」と言う。何か頼まれたら、とりあえず「はい!」と言うようにする。
最後に、相手の10秒先を考える。例えば、相手に資料を渡したら、相手が次にとる行動を考えて、ファイルに綴じるようなら、パンチをして渡すということです。
現在、このこと全てを完璧にはできていませんが意識して行っています。皆さんも心が辛くなったり、苦しくなった時には是非実践してみてください。

その後、①報告から学んだこと②1年後の自分へのメッセージ「私はこうありたい」をテーマに各グループで討論し、最後は・私が今日学んだこと・1年後の自分はこうなっています!を一人一人参加者の前で発表して頂きました。

閉講式では、小田柿喜暢(大洋産業(株))より、お言葉を頂き締めて頂きました。

滋賀県中小企業家同友会で「良い会社・良い経営者・良い経営環境」を目指して学ぶ経営者の会社で働き、共に学ぶ機会を得た同世代の仲間として、これからも機会あるたびに切磋琢磨することが出来れば素晴らしいことだと思います。

働くとは?について今一度しっかりと考える機会となり、今後のなりたい自分を見つめ直す素晴らしい機会となりました。