滋賀県中小企業家同友会では、2020年4月1日に開催予定であった新入社員合同入社式を新型コロナウイルス感染拡大防止のために中止いたしました。
開催担当の共育・求人委員会では、参加を申し込まれた企業の新入社員さん向けに、入社式での代表理事挨拶・先輩社員の激励・新入社員の決意表明・講師からのメッセージ・共育・求人委員長のコメントを冊子にして、4月1日(水)にデータで配信いたしました。
冊子のデータと、画像を以下にアップいたします。
中小企業で働き、地域社会に貢献する誇り高い人生を、私たちと共に歩んでまいりましょう!
入社、おめでとうございます。
お祝いの言葉
2020年4月1日
滋賀県中小企業家同友会
代表理事 水野 透(株式会社渡辺工業)
新入社員の皆様、本日はご入社おめでとうございます。また、滋賀県中小企業家同友会の会員企業、並びに地元滋賀県の会社を選択していただきありがとうございます。
皆様の新たなスタートに際し、一言お祝いを申し上げます。
中小企業家同友会は、良い会社・良い経営者・中小企業にとっての良い経営環境の実現を目指して勉強している経営者の団体です。社員の皆さんが活き活き働ける職場づくりを通して、社員皆の幸せを追求する会社をつくりたいと考えている経営者の集まりです。
皆さんには働きがいを感じてもらえるような職場、社会からは無くてはならない会社と思っていただけるような会社づくりが理想です。
そんな会社に入社していただきました。今日から各社の夢に向かって、一緒に頑張りましょう。
とは言え、皆さん新入社員です。先ず与えられた仕事を覚えて下さい。3年間くらいはガムシャラに働いて、自分の給料を自分で稼げるようになってほしいと思います。そうなるといろんなことが見えてきます。先輩社員の気づかないこと、今までとは違う発想が生まれてくると思います。それができるようになると、働きがいを感じられるようになると思います。このようなことを身近に感じられるのが中小企業の魅力です。
2010年に閣議決定された中小企業憲章の前文には、『中小企業は、経済を牽引する力であり、社会の主役である』と書かれています。皆さんが入社された会社は、それぞれの業界で滋賀県をリードする会社です。誇りをもって今日から一緒に頑張りましょう。
皆さんのご健闘を心からお祈りして、私のお祝いの言葉とさせていただきます。おめでとうございます。
先輩社員 激励の言葉
宮川バネ工業株式会社
製造一課 平岩郁也
新入社員の皆さん、この度は入社おめでとうございます。
宮川バネ工業株式会社入社5年目になります平岩と申します。
まず初めに自己紹介をかねて、私の入社までの経緯を話したいと思います。
私は小学2年から大学まで野球をしていて、中学生の時に全国大会に出た事もあります。大学生の時には甲子園に出るような有名高校出身の人達と野球をしていました。
とにかく学生時代は野球一筋でしたが、卒業後野球で食べていくのは到底難しいと考えるようになり、就職活動を始めました。
就職活動をするうえで最も重要だったのが、地元の友人の存在で、皆、地元に残って就職しており、自分も地元で働きたいと強く思っていました。
様々な会社の説明会に通ううち、土日休みが良い、人と話す事が得意ではないと思っていたので営業職ではなく製造業で働きたいなど、だんだんと仕事選びのイメージができてきました。
その中で、現在の勤務先である宮川バネ工業の説明会を受けたときに、土日休みで製造業という条件を満たしているだけでなく、自動車部品も生産しているという説明を聞き、私自身も非常に車が好きだったので、とても魅力を感じました。そして採用試験を受けさせて頂く事になり、縁あって今にいたります。
入社してからは製造現場で、製品を作るために必要な「金型」を作る部署に配属されました。入社前はライン作業のような単純作業をイメージしていたのですが、実際の仕事は単純作業どころか、ひとつひとつ違う部品を丁寧に加工して仕上げるという、職人のような仕事で、イメージとはぜんぜん違いました。
金型作りの仕事は思っていたより大変難しい仕事で、1年目、2年目の頃は見当違いの加工をしてしまったり寸法を間違えたりして大先輩の職人からよく怒られていました。ずっと野球をしていたので怒られる事自体には慣れていたのですが、自分としてはまだ経験も浅く、何もわからない自分がなぜこんなに怒られるのかなというのが当時の正直な思いでした。
しかし今から思うと、単に失敗をしたから怒られたわけではなく、相談せず何かを失敗した時に怒られていました。自分の考えを伝えたうえで、「やってみろ」と言われて失敗したときには、一切怒られることはなかったと思います。
当時の自分は自分で考え自分で解決する事が良いと思っていました。経験も浅く考えても自分で解決する力などありませんでしたし、何か質問をすることで、こんな事もわからないのかと怒られるのでは無いかとも思っていました。
しかし4年間の経験を積ませて頂く中で、だんだんと仕事に対する自分の考えもできてきて、それを人に相談できるようにもなりました。
なんでも相談せずに自分で解決しようとしていた頃は、今思うと本当に勿体ない時間を過ごしたなと思います。なぜかと言うと、相談する事で自分とは違う意見や考えを得る事ができるからです。そのことにもっと早く気づく事ができたら良かったなと最近になって思えるようになりました。
そんな私が皆さんに伝えたい事は、自分1人で抱え込まないでください、という事です。入社して1~2年の間は、これからの自分のために基礎となる物を作り上げて下さい。
わからない事を「わからないです、教えて下さい」
これが言えるのと言えないのでは大きく変わると思います。
ひょっとすると、聞き方や状況によっては、怒られることもあるかもしれません。
しかし、必ず皆さんの会社の上司や先輩は、良いアドバイスや良いヒントをくれるはずです。自分の成長のために少しの勇気を出してみて下さい。
最後になりますが、遠くからではありますが皆さんの成長を応援しています。
本日は誠におめでとうございます。
2020年度 新入社員決意表明
2020年4月1日 新入社員代表
株式会社PRO-SEED 西村 諒
株式会社PRO-SEEDの西村諒と申します。2020年度の新入社員を代表致しまして決意表明を述べさせて頂きます。
まず、本日は皆様お忙しい中、また新型肺炎(コロナウイルス)の影響で多くの式典が取り止められる中、(厳重な衛生管理の元、)私たち新入社員の為に立派な入社式を開催して頂き、誠にありがとうございます。また、今日この日を皆様と共に迎えられたことを、とてもうれしく、また誇らしく思います。
この場に立ち、改めて社会人としての日々が始まることを強く実感しております。これからの毎日は、今まで教育の場で教えてもらい、得た知識とは違う経験や新たな発見で満ち溢れているのだと考えると期待に胸が高まります。それとは反面、待ち受けている困難や悩みに不安を感じております。
ここで簡単に私の自己紹介の方をさせて頂きます。私はよく知人に「意外だね」と言われます。例えば部活動でいえば、同級生が野球やサッカーなどメジャースポーツを選択する中、カヌー部を選択し、練習やレースに打ち込んだことや、留学先などでいえば一般的にはアメリカやイギリス等、英語圏を選択する方が多い中、私はEU加盟国であるハンガリーを選択しました。部活動や語学は勿論、異文化体験や独特の風習、国伝いで変わる価値観等、この場でお話するには時間が足りないほど貴重な経験をしてきました。このように、私は多くの方々が知っている事、体験された事も、本や人伝いで聞いた知識も大切に思いますが、その中でも少数派かつ限りある時間の中で実際に挑戦し、経験値として自分の中で考えをまとめる事を大切にしてきましたし、これからも続けていく所存です。
私が株式会社PRO-SEEDに入社決意したのが、国内外様々な業種に関わりを持てる点や、将来像でもある「世界で活躍できる人」に近づく為です。私の考える「世界で活躍できる人」とは、「異文化を理解し、お互いに尊重しあい、共有できる事」の3つの柱からなるものだと考えております。先に述べた挑戦し続ける事や背景の違う方々とのコミュニケーションを取っていく事でつかめるチャンスを離さぬよう失敗を恐れずに研鑽をしていきます。
私たち、新入社員は最初のうちは未熟である為、頼りない面もあるかと存じますが一つ一つ全力で取り組み、会社に貢献できる人材に一日でも早くなれるよう、これまでに出会った人また、これから出会う全ての人との関係を大切にして日々精進していく所存です。
最後に、繰り返しにはなりますが、本日は私たち新入社員の第一歩となる日を彩って頂き誠にありがとうございました。この踏み出した一足が道として描かれるよう、私達も努力し邁進してまいります。経営者の方々並びに付き添いの皆様方、どうかこれからのご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。
以上、簡単ではございますが、新入社員を代表して決意表明とさせて頂きます。ご清聴ありがとうございました。
※当日発表していただく予定の内容を、原文のまま掲載いたしました。
講師よりお祝いの言葉
株式会社 HONKI
代表取締役 石川朋之
入社おめでとうございます。
コロナウィルスの状況で入社式が中止となり、大変残念ですが
皆さんのご活躍を願ってメッセージをお伝えさせていただきます。
人生は常に「選択」の連続です。
今の皆さんの現在位置はどうやって決まってきたのでしょうか?
それは過去に自分が選択してきたから今の現在位置があるということです。
それでは未来はどうやって決まっていくのでしょうか?
簡単なことですね。今からの自分の選択が未来を決めるのです。
では、その未来をよりよくするためにどのような基準で
選択していけばいいのかが重要になってくると思います。
よりよい未来を手に入れるためにすべきことをお伝えします。
その基準は「いばらの道」を選択することです。
それがよりよい未来への鍵となります。
「いばらの道」とはどのようなものなのか?
それは「今まで経験したことのないことに対して積極的に取り組む」ことが重要です。
ほとんどの人々は 「いばら道」を避けて「楽な道」を選択します。
「楽な道」 というのは過去に経験してきたことが多く成長につながりにくく、
逆に 「いばら道」というのは未経験のことに挑戦するので大きな成長につながります。
入社1年目はきっとわからないことが多いでしょう。不安も多いでしょう。
ですが、私の経験上ではやらない選択をするより、やる選択の方が圧倒的にいいのです。
未経験の「いばらの道」を選択し、壁を突破して成長していくことが
自分の未来をよりよいものにしていく方法です。
またそのような人が会社の未来を創っていくと思いますし、
会社を代表するものとしても、そのような人に会社を任せていきたいと思うのです。
皆さんの「選択」がよりよい未来につながるように願っています。
入社に当たって
滋賀県中小企業家同友会
共育・求人委員長 小田柿 喜暢(大洋産業(株)代表取締役)
皆さま、入社おめでとうございます。
新卒、第二新卒、中途採用の方々にとって、新たな気持ちでのスタートの日として迎える入社式はとても新鮮なことだと思います。是非この日の気持ちを忘れないで欲しいです。
会社に入るということは、新卒者にとって大きな人生の変曲点です。今までは、たいていのことは“与えられる立場”だったでしょう。でも、これからは“与える立場”にかわります。与えることで自分の人生を良くするにはどうすればいいのか。更には、身近な人の人生も良くするには・・・という風に考え続けてほしいです。そのことが仕事に結びつけばとても充実した人生が送れるようになると考えます。
学校を卒業して社会人になった人は、これからは勉強しなくて良いと考えてほっとしている人がいるかもしれません。しかし、これからが本当の学習の場になります。先輩に教えてもらうだけでなく、自分自身の力で学ぶことを続けていかなければ、本当の人生の楽しさを味わうことは出来ないと私は考えています。
こんなことばかりを言うと、社会人はとても辛いと思うでしょう。でも、人間は一人ではありません。仕事の仲間、同時期に入社した人たち、友人と交流を育むことで、お互いが支え合うことが出来ます。是非、いろんな人と会って交流を深めてください。
これからの時代を創っていくのは若い世代の方々です。
明日に希望をもって、仲間と共に、地域と共に、楽しい人生を追求していってください。