滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-共育委員会-

立命館大学経済学部「キャリアデザイン講座」第8講で、石川 朋之さん(㈱Honki 代表取締役)がご講演されました。

共育・求人委員会 委員会レポート

滋賀県中小企業家同友会と立命館大学経済学部との協力協定に基づいてスタートした同学部2回生対象の「キャリアデザイン講義」(担当:共育・求人委員会)第7講が11月16日(木)16:20~17:50にて開催され、㈱Honkiの石川 朋之さんが講義をされました。

石川さんは、簡単な自己紹介を済ませたあと、本日の講義のテーマを3つあげました。

①私のこと
石川さんは高校生のときに読んだ漫画「バリバリ伝説」に影響を受けて、オートバイレーサーになることを志します。高校を卒業後、働きながら準備資金を集め、下積みを積みながら見事プロのレーサーとなりました。14年間の夢を追う日々で、全日本選手権やアジアレースにも出場しました。今にして思えばレースとは、メカニック、スポンサーなど多くのチームメンバーと同じ方向を向いて走る必要があり、会社経営にも通じるものもあると石川さんは振り返ります。
オートバイレーサーから経営者になったきっかけは、同支社大学の講義で講演したことからでした。講演のテーマは「夢について」で、当時の石川さんは経営者になるつもりなど全くありませんでした。学生たちに自身の経験から、夢を追うことの素晴らしさを伝えました。講演からしばらくして、一通の手紙が石川さんのもとに届きます。差出人は講義を受けた学生で「石川さんの講演を聞いて元気が出ました。大手の内定を辞退して夢を追うことにします。」と書かれていました。自分の講演で人の人生を変えてしまったと石川さんは大変な責任を感じました。また、当時はリーマンショック真っ只中で、日本全体が暗い雰囲気に覆われていました。「これからの日本は若者が創っていくもの。若者を夢を持てるように、日本が元気になるように、そうだ起業しよう!お金も人脈も何もないけれど!」と石川さんは考え、第二の夢を追う日々が始まりました。


②仕事のこと
㈱Honkiでは国内外に事業を展開しています。国内事業は採用・課題解決コンサル/研修・人事設計事業/文教支援/デジタル活用支援推進事業です。国外事業はベトナム・ハノイでのシステム開発/人材紹介事業、ドバイでの日本食の輸出事業/飲食業(ラーメン店)です。今回はドバイでのお話が中心となりました。石川さんがドバイに行ったのは、起業してから3年目のことでした。水耕栽培の野菜を飛び込み営業でかけていきました。ドバイでの日本食の人気は高く、日本の和牛をホテルに持ち込んだところから商売がどんどん広がっていきました。日本食の輸出事業では、主に日本のお菓子を輸出しています。これからはお菓子だけでなく、PBの健康食品の輸出にもチャレンジしていきます。ドバイでの商売がすべてうまくいったわけではなく、飲食事業のラーメン店は、開店の時期がコロナ禍にかぶさり、延期を余儀なくされました。ドバイでのパートナー経営者・従業員たちとこれからもどんどん新たなことにチャレンジしてきます。

③伝えたいこと
石川さんは学生たちに最も伝えたいこととして「やりたいことをやる」を挙げました。「夢をめざしてチャレンジしていると、周囲にも自然と夢に向かってチャレンジしている人や応援をしてくれる人が集まってきます。①まず目標を決め、②どんな方法で実現するかを考える、③実現に向けた準備を行う、④同じ目標に向かって進む仲間を集める。この4つを大切にしてください。これから社会に飛び出していかれる皆さまには、特に変化を恐れないでほしい。過去を心配することも、未来を不安に思うこともあまり意味がありません。現在でチャレンジです。」とチャレンジする学生に向けてエールを送りました。