滋賀県中小企業家同友会

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11月20日 立命館大学「キャリアデザイン」講義第8講でフランチャイズビジネスインキュベーション(株)代表取締役 山本昌弘さんが講義をいたしました。

共育・求人委員会 委員会レポート

2025年11月20日(木)16:40~18:00まで、立命館大学びわこ草津キャンパスで、同学部2回生を対象にした「キャリアデザイン講義」の第4講が開催されました。
この講義では、フランチャイズビジネスインキュベーション株式会社の代表取締役 山本昌弘さんからご自身のこれまでの経歴をテーマに、NPO法人TSC理事長 北川渉さんと対談形式でご講義いただきました。


山本さんは、人と違うことがしたいという思いや、母親がオペラ歌手であったことをきっかけに高校卒業後イタリアへ留学されました。
現在とは違いiPhoneがない中で、言語の壁に悩みながらも言語やコミュニケーションを学び、ヒアリング能力を身に着けられます。
そして、現地にいた起業を目指す日本人の方々と出会い、関わることで「起業」に興味を持たれるようになります。

3年間のイタリア留学を終えた山本さんは、帰国後英会話スクールのECCに就職されました。
しかし、PCスキルや社会の挨拶をはじめとするマナーについて学んだ経験がなく、入社直後「使えないヤツ」として扱われてしまいます。
そのような中、山本さんは複数のことで平均点を目指すよりも一点集中で自分の強みを磨くことを決め、新規の入会営業に注力されました。そして、入社2年目にしてトップの営業成績を収めることに成功されます。
その後山本さんは、ECC内で大きなスクールの店長にまで昇格されたものの、営業プレーヤーでなくなってしまったことをきっかけに「一個人として活躍できるのか試したい」という思いから退職を決意。おそうじ本舗へ転職されました。


おそうじ本舗では、「直営店を作れ」という上司の指示から直営店を作り、またもトップの売上を達成。スーパーバイザーとして活躍されました。
その後は、役職がなかなか上がらないこととコロナ流行によるリモートワークの開始が相まって、空いた時間で起業の準備を開始されます。
そして、2020年におそうじ本舗を退職し、FCの支援を行うFBI(フランチャイズインキュベーション)を立ち上げられました。

講義後半の学生からの質疑応答では、2023年に山本さんが創業された「鰻の成瀬」の売上が伸びた理由は何かという問いに対し、SNSで売上を公開したことでファンが増えたためと回答されていました。
その他にも営業は話し上手でなく聞き上手な人の方がうまくいくなど、学生に向けてアドバイスをされ、学生が自身のキャリアについて深く考えるきっかけとなる講義となりました。