滋賀県中小企業家同友会

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11月27日 立命館大学「キャリアデザイン」講義第9講で義本醸造㈱代表取締役 義本健太さんが講義をいたしました。

共育・求人委員会 委員会レポート

2025年11月27日(木)16:40~18:00まで、立命館大学びわこ草津キャンパスで、同学部2回生を対象にした「キャリアデザイン講義」の第9講が開催されました。
この講義では、義本醸造株式会社の代表取締役 義本健太さんからご自身のこれまでの経歴をテーマにご講義いただきました。


義本さんは大学卒業後、「英語を使った仕事をしたい」という思いから旅行会社に就職し、添乗員として勤務されます。年間150日ほどを海外で過ごすような生活を送り、自身が行ったことのない国のガイドも、あたかも訪れたことのあるような立ち振る舞いでされていたそうです。
もともとビールが好きであった義本さんは、添乗員として訪れたドイツでヴァイツェンビールと出会い、これまで以上にビールに興味を持たれるようになりました。

膨大な業務に追われ、3年後に退職。
結婚する前に一人旅をしておきたいと一念発起され、半年間を東欧と南米で過ごされます。

一人旅の経験を通じて義本さんは受講生に対し、

『どんな生き方があっていい
自分の好きに生きたらいい
そのための仕事を選ぶ・創る
選べる・創れるように自身の価値を高めること(自己)に投資する』

ことが大切であり、学生のうちに色々なことに興味を持ち挑戦することをおすすめされていました。

一人旅を終えた義本さんは製薬会社に就職し、医療用医薬品の営業に就かれました。
義本さん曰く、営業は前職の添乗員よりやりやすい仕事だと感じたそうです。

その後ドイツで働きながら語学を勉強し、2018年に製麦・ビール醸造国家資格(Geselle)を取得されます。
次に2019年にはミュンヘンのDoemensマイスター学校に入学され、1年後に卒業。日本人で初となるブラウマイスターの資格を取得されました。

帰国後は現在の義本醸造を開業。小さいころから経営者になりたかった、と義本さんは話されていました。

また、今後の展望については醸造所を20か所ほど作ることや、資格を活かして海外企業と契約を結び、
海外を転々と移住するような生活を送りたい、とのこと。

いろんな節目に在るビールを200年先も提供し続ける企業を目指し、
「滋賀の地ビールを近畿から全国へ、全国から世界へ」広めていきたいと熱く語られていました。


講義終盤の受講生からの質疑応答では、
①経営者になりたいと思ったきっかけや、②日本とドイツのビール文化の違いは何かという問いに対してそれぞれ

①「社長」と呼ばれてみたかった、人のせいにできない環境に身を置きたかった
②日   本:飲まされて好きになる文化
ドイツ:地域・子供と共に育っていくもの(家庭的)、一日飲んでも飽きない味

と回答されており、受講生たちの残りの学生生活の過ごし方について、新たな気付きを与えるようなご講義となりました。