滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-共育委員会-

キャリアを積むとはどういうことか?そして、先輩社員からの経験報告よりこれからの働く姿勢を学ぶ 2018年第1回新入社員フォローアップ研修会を開催しました!

共育・求人委員会 委員会レポート

滋賀県中小企業家同友会の共育・求人委員会が主催する2018年第1回新入社員フォローアップ研修会が、7月11日(水)午前9時30分から午後4時30分までフェリエ南草津5階の草津市民交流センターで開催され、15社から28人の新入社員と、付き添い、委員会スタッフ、先輩社員の計11人の参加の中行われました。

司会は共育委員の田中 和樹さん((株)プレイ比良 店長)が担当。

最初、今日1日同じグループとして一緒に研修を受ける同期達のことを知ることを目的に、“ウインドウズワーク”というものを開催しました。

自分の好きなもの、嫌いなものなどを8つ紙に書き出し、それを参考に、討論を行い、互いを知り合います。

初対面の方と話をすることは簡単なことではありません。しかしその時に、その人自身のことを“聞く”という行為が重要になります。“聞く”ことからコミュニケーションが始まり、親睦を深めることができます。

“聞く”という行為の大切さを学んだワークとなりました。

次に、中島みつるさんより「キャリアを積むとはどういうこと?~なりたい自分を思い描いて生き方を磨く~」をテーマに講演を行いました。

キャリアを磨くとは、昇進するとか、たくさんお給料をもらうとか、そういっただけでなく、人間性を磨くことだと中島さんは仰います。

いくらすごい実績を出していても、人に対して横暴な態度をとったり、他人のことを考えず自分中心に生きている人は、決してキャリアを積んでいるとは言えません。

仕事とプライベートをしっかりと両立し、人当たりも良く、謙虚でいられるような人間性の人こそ、真にキャリアを積んでいる人と言え、そういった人は、どんなに時代が変わろうと、いつでも重宝される存在になるものだと仰います。

その為には、しっかりと一つ一つの作業を丁寧に心を込めること、そして、3年先、10年先のビジョンをしっかりと考えること、自分のなりたい未来から逆算して今自分に必要なことを考えるクセをつけること。この3つのことが重要だと仰られます。

また人間の脳の仕組みより、人はネガティブに物事を捉えたり、マイナスな感情で物事に取り組むと、脳にある重要な7つの器官のうち、たったの2つの器官しか働かなく、能力も記憶力も低下し、作業の仕上がりの質も低くなってしまいます。

逆に、ポジティブな感覚、“好き、興味、感動、尊敬”の思いで取り組みと、脳の7つの全ての器官が活発に働き、能力も記憶も劇的に向上するのです。

一流のアスリートや、成功を収めている経営者達は、必ずポジティブであり、どんなことにも感動したり、興味を持たれる人が多いという調査結果も出ています。

なので、今、目の前の仕事に対して、“めんどくさい”“だるい”“もう嫌だ”という感情で取り組むのと、“おもしろそう”“すごい”“好き”という感情で取り組むとでは、自分の成長や、仕事の成果にも大きく差が出てきます。

特に、まだ仕事のことはよく分からない新入社員の環境では、こういった意識の持ち方一つで、自分自身の将来の成長に大きく関わってくるのです。

 

中島さんの講演より、3年後、10年後のビジョンをしっかりと考えること、そして、常にポジティブな感情で、前向きな姿勢で仕事に取り組みことの重要性を学びました。

その後、各グループで討論を行い。討論内容を報告しました。

お昼休憩を挟み、エフアイの新入社員さんからストレッチ指導を受けた後、午後の講義をスタート。

 

午後は、2人の先輩社員からの報告を行いました。

最初の報告者は、㈱澤村 笠井 雄太さんです。

笠井さんは、入社された当初は、本当に基本中の基本も分からず、今となってはこんなことを聞いていたのかと恥ずかしくなるようなこともよく聞いておられたようです。

しかし、今考えてみると、本当に些細なことでも、すぐ聞いて解決してきたことが良かったと仰います。

また、一生懸命頑張っていても、ただ先輩の言われたことをこなしているだけでは、自分の成長にも、周りの評価にも繋がらない、少しでも自分で考え、工夫することが大事だとお話頂きました。

二人目の報告者は、湖北精工㈱ 福永 圭佑さんです。

福永さんは、入社された当初、社内のコミュニケーションに悩まれます。

元々、話すことが得意でなかった福永さんは、一人で分からないことを抱え込み、期限ギリギリまで対応せず、何度も先輩から注意を受けます。

その後、どんなに些細なことでもしっかりと聞くこと、時間がある時は積極的にコミュニケーションを取ることに取り組まれます。

現在、後輩を持つ立場になって、一番先輩として不安になるのは、仕事の進捗の報告がなかったり、分からないことを抱え込まれることだと仰います。

例え、ミスをしても、小さな分からないことでも、先輩に報告・相談することは非常に大切なことだとお話頂きました。

二人先輩社員の等身大の報告より多くを学べた報告でした。

それぞれの先輩社員の報告後は、各グループでグループ討論を行い、それぞれ討論内容を報告し合いました。

 

全ての研修が終わり、最後に全体で集合社員を撮り、第1回新入社員フォローアップ研修会を終了しました。

12月11日(火)9:30~16:30に“第2回新入社員フォローアップ研修”を開催いたします。早めにご案内をいたしますので、是非ともご参加を、宜しくお願いいたします。

 

○受講生からの感想レポート 一部抜粋

・報告・連絡・相談はとても大切だと思いました。ミスをしてしまうのは仕方のないことだと思いますが、そのミスを放置したり、隠そうとしたりするのは絶対やってはいけないことだと思いました。

 

・キャリアアップについて深く考えることができました。キャリアアップは仕事の勤務年数や経験のことだけだと思っていましたが、人間性や生き方も向上していくということが印象に残りました。

 

・キャリアアップするためには自分の将来を具体的にイメージすることが大切だと学びました。自分自身も3年後になりたい姿を思い浮かべながら仕事をしていこうと思いました。

 

・笠井さんのスピーチで、笠井さんの1年目の悩みが今の私と同じ部分がたくさんありました。職種は違えど新入社員が悩むこと、分からないことは同じようにあり、そこからどう改善していくかを考えること大切なのだと感じました。

 

・今の不安や不満をグループ討論し合い、業種は違いますけれど、こうすればいい、こんな事してみたらなど意見がたくさん出て考えが変わりました。

 

◯2018年第1回新入社員フォローアップ研修会 受講生参加企業(順不同)

(株)あぐり進学

(株)安土建築工房

(株)エフアイ

湖北精工(株)

(株)サン機工

(特非)滋賀県社会就労事業振興センター

滋賀建機(株)

(株)ジョーニシ

大洋産業(株)

ニューワンズ(株)

(株)ピアライフ

(株)ビイサイドプランニング

宮川バネ工業(株)

(社福)わたむきの里福祉会

(株)ビイサイドプランニング

滋賀県中小企業家同友会

 

記:前川