滋賀県中小企業家同友会共同求人活動全体会議が10月24日(火)午後2時から5時まで同友会事務局会議室で行われ、13社より16名が参加しました。
はじめに、共同求人運営部の中野さん(ジョーニシ専務)より「同友会における共同求人活動のあり方」をテーマに問題提起がありました。
共同求人活動は単なる人採り活動ではなく、若者や大学関係者、地域社会から信頼され選ばれる企業づくりであること。まずは、学生からみて魅力ある企業づくり、学生からみて働きやすい環境づくり、学生からみてこの人と働きたいと思われる経営者と採用担当者へと成長する、将来社員となる人物から見て魅力的な職場は、今の社員にとっても魅力的な「人が育つ働きやすい職場」であり、新卒採用活動は、客観的に社内を見つめ直す良い機会であることが強調されました。
共同求人活動に経営者と担当者が積極的に参加すれば・・・
他社採用活動の成功例、失敗例を共有し、ヒントを社内や採用活動の場で実践できる。
中小企業全体で若者が地域で活躍できる環境作り、自社でわからない事を問題定義したり、知らないことを学び、ノウハウを共有し、求人メンバー内で助け合う。
同友会共同求人活動のブランド化で、中小企業単独では難しい、学校との信頼関係づくり(出前講座、就職ガイダンス、学内合同企業説明会、大学訪問、インターンシップ推進)に取組める。
など、共同求人だからこその魅力も紹介されました。
10年ヴィジョンとして、共同求人活動が「人材育成」の側面から、企業と地域社会の橋渡しを行い、信頼関係を醸成することで、地域からの若者の流出を食い止め、持続可能な地域社会・企業を作り上げることが出来る運動であると問題提起されました。
このあと自社が取組んできた無料の情報発信のツールも紹介されました。
すこやか社会保険労務士事務所 所長 杉田 浩平さんからは、新卒や既卒の学生が入社され、長く仕事を頑張ってもらえるように、会社が知っておくべき労務・労働の法的知識を中心に説明が行われました。
共同求人参加企業の就業規則等が最新の法令に対応し整備されていることとは、学生や大学関係者と信頼構築に最低限欠かせないことであり、2018年度より活動参加企業の就業規則を同友会へ提出していただくことが申し合わされました。
このあと、参加企業より今年の採用活動の経験と教訓が報告され、課題と成果を共有しました。
共同求人運営部の宮川さん(宮川バネ工業社長)からは、共同求人活動の基本理念
1.同友会の求人活動は中小企業が日本経済の中心的な担い手として
その社会的責務を果たすために必要な人材を発見し、育成するための活動です。
2.中小企業は地域的な支えなしには存続できません。しかも、経営者も従業員も地域の住民として生活しています。従って、人間としての育ちあいの関係を地域に依拠してすすめなければならないとする
謙虚な考えに立つ活動です。
3.若者たちに、感動のある暮らしを保証し人間として生きるよろこびを与えられる企業づくりをめざす活動です。
4.就職ということの意味を広く、深く、具体的に若者たちに理解してもらい同友会に加盟する経営者とともに働く歴史的な意義を伝えていく活動です。
5.学生、親、教師たちとともに、学ぶとは、働くとは、人間の暮らしとはという人間にとって重要な命題を粘り強く科学的に、人間の尊厳にかけて追及する活動です。
が紹介され、その上で以下の方針と計画を持って取組みことが提案されました。
共同求人活動方針
①インターンシップの実施企業の増加、質の向上。
②大学との関係・人脈の構築
③共同求人企業の増強、質の向上
④小学生・中学生向けのキャリア教育の実施
2018年度(2017年11月~2018年10月末)
滋賀同友会共同求人活動 単年度計画
・共同求人参加企業のインターンシップ実施率100%
・インターンシップ受け入れのための勉強会の実施
・立命・龍谷以外の大学とのガイダンス・説明会・出前講座の協定2校以上
・共同求人参加企業全社からの就業規則の提出
・小中向けキャリア教育に協力してくれる会員企業を1社以上確保
・インターンシップの実施に関しては、半日程度のインタビューシップから長期インターンシップまで、各企業の実情に応じての実施で可能。
上記の理念と方針に賛同する参加企業を募集いたします。
参加のご案内と申込書 ファイル 1846-5.pdf
参加締切りは2017年10月31日です。
お申込、お問合せは、滋賀県中小企業家同友会事務局(担当:廣瀬)までお願いいたします。
滋賀県中小企業家同友会 事務局
TEL077(561)5333
FAX077(561)5334
〒525-0059 草津市野路8丁目13-1 KE草津ビル1階