滋賀県中小企業家同友会

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10月29日 立命館大学経済学部「キャリアデザイン」講義第5講で寺田好孝さん(寺田商事㈱代表取締役社長)が講義をいたしました。

共育・求人委員会 委員会レポート

立命館大学経済学部「キャリアデザイン」講義第5講で、寺田好孝さん(寺田商事㈱代表取締役社長)が講義をいたしました。

滋賀県中小企業家同友会と立命館大学経済学部との協力協定に基づいてスタートした同学部2回生対象の「キャリアデザイン講義」(担当:共育・求人委員会)第5講が10月29日(木)16:20~17:50までZoomミーティングルームで開催され、寺田商事株式会社 代表取締役社長の 寺田好孝さん(湖南支部)よりご講義をいただきました。約60名の学生さんが出席されました。
まずご自身が経営者になるまでのストーリーをお話しいただきました。
京都大学工学部を卒業後、寺田さんは東京の大手コンサルタント会社に入社されます。そこで、大手家電・半導体機器メーカーを担当され、日本で最先端で活躍する企業や人々と接し、充実した社会人生活を送られました。その後、今では著名な経営者となった方が立ち上げられたベンチャー企業に転職。これからのキャリアに胸躍らせているころに、実家から連絡が。家族の事情で、やむを得ず東京から滋賀の実家(寺田商事㈱)にもどります。ベンチャー企業での仕事は6か月ほどしかありませんでしたが、「もともと経営者になりたいと思っていましたから、早まっただけと考えました」とおっしゃいます。
その後、自社事業にいそしむ傍ら、新規事業の立ち上げや別事業にチャレンジするなど、経営センスと実践を積み重ねてこられ、今に至ります。その間、中小企業家同友会の経営指針を創る会に参加して経営理念をつくるなど様々な学びがありました。

大企業で働かれた経験や滋賀に戻られてからの経営経験から、寺田さんは大企業と中小企業との経営の違いを簡潔にまとめておられます

大企業                中小企業
失敗をなくす       ⇔     チャレンジをする
効率化          ⇔     無駄も大切にする
厳しく          ⇔     優しく
叱る           ⇔     褒める
規律           ⇔     人情
できる人を演じる     ⇔     ピエロを演じる
有名企業に属している誇り  ⇔     地域を創り守っている誇り

つまり、中小企業は大企業の逆の道をいくことが経営にとって大切なこと、うまくいく秘訣だとおっしゃいます。
豊富な経験をもち、地域で経営をされ、様々な学びの機会に参加されておられる寺田さんならではの視点を学ばせていただきました。