滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-大津支部-

大津支部2月例会を開催しました〜同友会活動を通して得た学びと実践とは?〜

大津支部 例会レポート


2月21日(金)18:30~21:00、大津市ふれあいプラザホール(明日都浜大津4F)において開催いたしました。
※新型コロナウイル感染防止対策として、受付にて消毒アルコールを設置およびマスク着用のお願いをしております。

「会社成長のヒントは仲間の会社にある〜同友会活動を通して得た学びと実践とは?〜」をテーマに、
㈱ジョーニシ代表取締役の中野裕介さん(甲賀支部・共育求人委員会)よりご報告いただきました。31名が参加しました。


株式会社ジョーニシは、甲賀市水口に本社をおき、農業用機械器具やホームセンター用陳列棚設計・製造・販売、産業機械の製造などを行っています。
中野さんは現在、滋賀同友会共育・求人委員会の副委員長をされていますが、そのきっかけは2014年に会社の人材不足と、社内で採用活動ができていない現状を発見したことにあります。しかし、採用活動を始めたものの、なぜ採用ができていないのか理解が深まっていませんでした。
2016年、宮川バネ工業㈱代表取締役の宮川草平さんに採用について相談されます。そして、共育・求人活動に携わるようになり、その活動の中で、同友会のいう共育ちや共同求人が、地域と会社の成長につながることを実感されました。
「共同求人活動は、人を採用する活動ではなく、自社を客観的に見つめなおす場所。企業間の連携によって、未来のある若者にとって魅力ある企業へ変革するための活動」と中野さんはおっしゃいます。
中野さんは、当時の会社内で、上司は人がいない、人が欲しいと言いながら、他方で社員同士のコミュニケーションが乏しい状況を見て、何とかしなければならない、でも誰も協力してくれない、という壁に直面します。
そのような課題意識を持ちながら、共育求人活動を通して、経営者が当事者意識を持ち取り組まなければならないこと、また、中小企業の魅力や自社の強みを、社員や地域の若者にきちんと伝えられているのかが重要だと気付きます。そして、そのためには経営指針書の成文化とそれに基づく指針経営を通して、社員と経営者の方向性をあわせ、とりわけ経営者が社員を巻き込んでいく力が必要だと実感されます。
それらの学び・気づきから、採用活動において大切なことは、①自社の夢を示すことができているか、②会社が自分が心から入社したいと思える会社になっているか、③社員が毎日やりがいを感じて働く環境になっているか、だとおっしゃいました。


会社での実践として、共育・求人委員会での学びを応用して、社員同士の横のつながりをつくろうと、社内交流会の開催や社内報の作成、幹部職の会議などの取り組みを始められました。特に社内報では、社長の思いを社員に伝えることができるほか、部門を超えた社員同士の情報共有となり、会社としての一体感を醸成するよいツールとなっています。