愛ある『喝！』で、真の経営を目指す

滋賀県中小企業家同友会の活動なら、「経営指針を創る会」をお勧めします。
「経営指針を創る会」を一言で喩えると何か？私はいつも「禅道場」だと答えています。
経営指針書を作る作業自体は、自分自身と向き合うための、あくまでも手段に過ぎません。
「何のために会社を経営しているのか？」。この、至極シンプルなのに答えに窮する難解なテーマに対し、自問自答を繰り返す、心の修業を始める旅。それが、創る会の真の目的だったのです。経営技術は本からでも学べます。しかし心の鍛錬は、自己を見つめ直す以外に決して成しえません。
私が創る会の禅道場に入門した時期は、ちょうど先代から経営を継承した直後。新米社長の私には心の迷いや曇りが多く、煩悩の塊でした。取ってつけたような表層的な話をする度に、講師陣から愛ある「喝！」がすぐさま飛んできます。
出来れば避けて通りたい、「何のために会社を経営するのか？」という本質的な禅問答。この問いに正視する勇気を持った時に初めて、真の経営者を目指す、終わりのない長い道程が始まるのだと思います。
事業承継して早や７年。未だ、心の揺れや煩悩に惑わされる、未熟な経営者です。唯幸運だったのは、創る会を通じ、承継後早い段階で、真の経営者を目指す道を歩み始めることが出来たこと。真の経営者への道の入り口がわからず、お悩みの貴兄。「禅は急げ」です！