滋賀県中小企業家同友会高島ブロック5月例会は7日(月)18:30~21:00まで新旭公民館で行われ、16人が参加しました。
運営委員の兼田康隆さん((株)兼田漬物専務取締役)を司会に開会。2018年度の高島ブロック長である七黒幸太郎さんより「少子化や高齢化、市場の縮小による廃業の増加など、地域社会の疲弊は他人事ではありません。高島を経営と生きる基盤にしている私たちにとって、今できることは何か?、時代の変化に対応して変わり続けること、AIではなく人間でなければ出来ないことを探求し、それを何のために、どのような思いで実践するかを考えて行きたい。高島には692社の法人企業があります。人を雇用し育てることは社長の課題ですが、雇用を維持することへの不安や育成が出来ないことで“うちではムリだ”と良く聞きます。でも、この課題をチャンスとして捉え、解決することによって、若者が残り地域が潤う。そういうことを実践するために同友会運動はあります。会員を増やし志を持って企業づくりと地域づくりに取組んでまいりましょう」と所信を表明し、今年度の活動計画とともに、会勢35人の実現を呼びかけました。
続いて、滋賀同友会 青年部研修副委員長の上野忠夫さん((株)トップ 代表取締役)より、「よい会社をつくるグループ討論~ダメダメ会議が、みるみる活性化するテクニック教えます~」をテーマにしたグループ討論研修が行われました。
まず、同友会の例会では経営体験報告だけから学ぶのではなく、学びを深めるためにグループ討論を行っていること。グループ討論はディベートのように対立した意見で「勝ち」「負け」を競うのではなく、お互いの学びを意見交換する場であり、他人の意見を尊重する姿勢で臨むこと。グループ長が討論を楽しみ、グループ討論に参加した人が何か持って帰れるような和気あいあいで、共通理解が広がる討論に心がけることなど、グループ長の基本的な心構えや技術をお話しして頂き、4つのグループに分かれて模擬討論を行いました。
討論テーマは「無人島にいくとしたら何を持って行きますか?」。試しの討論でしたが、無人島に対する一人ひとりのイメージや、大切なことへの視点など違いが自由にドンドン出て、とても盛り上がりました。
模擬討論で学んだことは、討論を噛み合わせるにはテーマに対する前手条件を確認し、共通した答えが見えてきたときには、改めて本当にそれでよいのかと問いかけて、深めていくことでした。
このあと2018年度の活動を深めるために、テーマ「地域を元気にするためにどのような企業づくり・同友会づくりをめざすか?」を討論しました。まず「元気な地域とは?」と問いかけイメージを共有し、そのような地域づくりを目指して我が社は何をすべきか、同友会はどのような役割を果たすのかを討論しました。
グループ発表では「地域の魅力と課題を発見し、それを事業化するために知恵を出し合おう」「老若男女が働ける、居場所がある地域にするために、自社の働く環境をよくする」「大切なことは地域への誇り。子どもたちに誇りを持ってもらえる地域とするには、魅力ある企業と大人がたくさん必要だ」など、これからの企業と同友会運動の課題を深めて確認することが出来ました。(M・H記)