滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-高島支部-

人材の雇用・育成・仕事づくりは経営者の仕事~高島ブロック9月例会ご報告~

高島支部 例会レポート

滋賀県中小企業家同友会高島ブロック9月例会ご報告

2017年9月11日(月)18:30~21:00まで高島ブロック例会が安曇川公民館で開催されました。
報告者は永井茂一さん(株式会社ピアライフ 代表取締役 滋賀県中小企業家同友会 副代表理事)。参加者は高島ブロックから6名、大津支部兼青年部から1名、湖南支部兼ユニバーサル委員から1名、報告者を含めて計9名でした。

ご報告テーマは「多様な人が輝ける職場を理想に掲げて~人が生きる経営の本質~」。

永井さんは同友会に入り20年以上。名古屋で魚屋の後継者をしていたものの、家業継承が嫌で滋賀県へ。食うために就職した不動産業が債務超過になり社長を引継ぎます。売上げと利益の追求が経営の目的だった当時を振り返りながら、同友会に出会い経営とは何かを学ばなかったらとんでもないことになっていたと断言されました。

永井さんの報告から私が学んだことは、2点あります。
それは「伝え方」と「経営者の責任」です。

「伝え方」とは、ピアライフで雇用された聴覚に障害を持つ社員さんとの関わりから、改めて気づかされたことです。
それは、「伝える」とは、言葉が聞こえているか、いないかではなく、相手(社員)が理解できるようにどうやって伝えれば良いのかを考え、努力することだと言うことです。

もう一つの学びが「経営者の責任」です。
同友会の小冊子「人を生かす経営」にある労使見解にも表されている「経営者の責任」を痛感しました。それは、社員を信頼すること。社員の生活を守ること。社員を育て成長させること(社員ができていないのは、社長が社員の能力を発揮させていないこと)。働く場を提供すること。仕事に人を合わせるのではなく、人に仕事を合わせるために、仕事をつくることです。

多様な人が輝ける職場をめざし、指針経営を実践されている永井さんの報告は、障害者雇用をしていない経営者にとっても、多くの共感や気づきを得られと思います。

その後、何のために雇用するのですか?というテーマでグループ討論。難しいテーマでしたが大いに盛り上がりました!(^^)!

10月19日に広島県福山市で開催されます、第19回障害者問題全国交流会での永井さんの報告が素晴らしいものとなりますよう願っております。

(記 川原林 弘康)