滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-高島支部-

仮説「人を生かす経営を実践すれば儲かる!」を検証~高島ブロック9月例会~

高島支部 例会レポート

滋賀県中小企業家同友会高島ブロック9月例会が21日(水)18:30~20:30まで可以登楼別館で開催され、22名が参加しました。

報告者の川原林 弘康さん((株)川原林工務店 代表取締役)はテーマ「同友会との出会いがスタートライン~「学び方を学ぶ?」ということ~」をテーマに、12年を超える同友会での学びと実践を振り返るご報告をいただきました。

報告概要(記録 伊藤豊剛)

建設業では高島市内で2番目に古い歴史を持つ会社。調査の範囲では明治6年の創業で、川原林さんで11代目。
6名で、直近の年商は7700万円。
積雪の深い高島市で、積雪荷重を心がける建物の建築のみならず、古い家屋の全面補修やガルバリウム建材の活用などの多彩な建築を行う。
同友会入会前、公共事業が多かったが、お客様のありがとうという声を聞きたくて一般家屋向け事業を広げたいと思った。

同友会に入会した頃、「人を生かす経営を実践すれば儲かる」という仮説を立てた。
入会した頃は、前年がリーマンショックで全く工事の依頼が無い厳しい時期だった。
お山の大将であったし、「チーズはどこへ消えた」の小人のような、行動しない人だった。

その後、同友会で学び、自分がいかに知らなかったかどうかを知ることが出来た。
知らない文字や言葉がたくさんあり、他の社長がなぜそう考えるのかを知りたかった。
グループ発表はとても緊張するし、今までに使ったことのない脳を使い、脳に汗をかいた。
「無知の知」を知ることとなった。

社員を巻き込むには、様々なスキルが要る。
同友会で学んだ様々なことをTTP(「徹底的にパクる」の略)した。

社長と、経営者の違いを、同友会入会後よくわからないまま参加した「経営指針を創る会」で気づいた。

社長は誰にでもなれるが、経営者には「労使見解」(「中小企業における労使関係の見解」中同協)を実践している人にしかなれない。
そんな、創る会で得たものは3つ。
1 経営理念
〇「感動、笑顔をつくる」が経営理念。
〇何のために経営を行うのかを、科学性・社会性・人間性から学ぶことが出来た。
2 人との出会い
〇JJFの志村社長(東近江支部会員)からかけてもらった言葉で気付いた。
〇小さい仕事でも一生懸命に取り組むことの大切さ。
3 人を生かす経営
〇ピアライフの永井社長(現滋賀同友会代表理事)から「会社は誰のものですか」という問いから、
〇親族の利益のために社員がいるのではないことに気づき、給料袋に
〇ありがとうのメッセージを書くようになり、ずっと続けている。
〇社員に、一気通貫で仕事を任せるようにもなった。

創る会で作成し、ブラッシュアップした経営指針を社員に発表したとき、
自らの「スタートライン」に立ったと思った。
とても時間をかけた(七黒さんは自分とは違い、とても早かった)

冊子「人を生かす経営」(中同協)を何度も何度も読んだ。
寝れない夜はこれを読み、自分のバイブルにしてきた。

仮説はどうなったか
仕事を任せることで社員が成長し
⇒お客様の幸せや夢のお手伝いでお客様を笑顔にすれば
⇒お客様からありがとうと言ってもらえてお支払いをしていただける
⇒儲かる

この好循環を続けていくことが社長である私の役目。

と報告。この後、4つのグループに分かれて経営者としてスタートラインに立ったと実感した時を思い返し、その後の変化や課題を交流しました。

写真は高島ブロック10月例会のPR