去る8月22日、第3回ユニバーサル例会を実施しました。今回は「障がい者雇用初めの一歩」と題し報告者に相馬 佐保さん(社会福祉法人あすこみっと 湖南地域働き・暮らし応援センターりらく)をお招きしました。
ご存知の通り、今年度から法定雇用率が2.5%に引き上げられ2026年度には2.7%になることが国から案内されています。本邦における企業で働く障がい者*は64万人を超え、毎年平均1.8万人ずつ増加し20年連続で過去最高を更新しています。一方で私たち自身を省みると、制度上の仕組み、雇用に至るまでの流れ、定着に向けた環境調整といったノウハウの蓄積はまだまだと感じる方も多いかと思います。
こうした背景を踏まえ報告では「はじめの一歩」として4つの事例を軸に、本人・企業・支援者がいかに連携しながら雇用と定着をサポートしているかをお話しいただきました。働き・暮らし応援センターは滋賀県事業として実施されているもので、県内に7か所設置され、働く障がい者と企業の支援を行なっておられます。相馬さんは一社で抱え込まない企業・福祉の連携の重要性と共に、「例会のような企業同士のネットワークを通じて相談・情報交換することが大切。ぜひ活用を。」と同友会運動にエールを送っていただきました。
*法定雇用率の対象となる従業員数(現在43.5人)以上の民間企業のみ集計
文責:松下 佑太