2019年度経過報告
1)2019年度スローガン
『人が輝けば企業が輝く、地域が輝く!』
※第20回障害者問題全国交流会in滋賀のメインテーマ
2)2019年度活動概要/方針
全県をあげて障全交の開催に取り組み、全国の参加者からも高い評価を頂けたことは、全国大会という大きな行事を成功に収められたと言える。委員会としては、障全交の第1回の開催県であり、記念すべき第20回を再び滋賀県で開催するという重みを感じながら、実行委員会の要として全力疾走の数ヶ月間であったと振り返る。大会の成功自体も重要ではあったが、常々「大会の開催で滋賀県がどう変わるのか」を意識して学習会等を開催してきたことが、少数でも会員の意識の変革に寄与できたものと確信する。
3)活動報告(結果)
1.第20回障害者問題全国交流会in滋賀の開催に向けて
①実行委員会を発足して開催に向けた準備を進める
⇒4月に実行委員会を発足し、実務別に4つの準備部会に分かれてそれぞれの任務を遂行した。また、分科会を分担した各支部で報告の準備を整えて頂いた。
②県内会員参加目標の100名(およびゲスト)を目指す
⇒県内参加者99名(参加登録者107名)という結果だった。
③就労体験マップ賛同企業の拡大(目標100社) 障全交開催に向けて賛同企業の拡大を目指したが、全国大会の開催準備という煩雑な実務に追われて具体的な取り組みはできなかった。
2.「ユニバーサル・ニュース」の発行(3回/年)
・第10号(5月)・・・障全交キックオフミーティング(比嘉委員長を迎えて)の様子
・第11号(11月)・・・障全交を終えて
※その他、障全交の動員ニュースを発行
3.障害者雇用アンケートを実施
回収率の向上のために「20秒で回答できるアンケート」と題し、会員企業から障害者雇用に関するアンケートを実施した。分析した回答は、次年度の取り組みに活かす。
4.その他、各支部やほかの委員会とも連携を密にし、障全交の 開催の成功に全県で取り組む。
⇒実行委員や当日スタッフの選出、障全交開催に向けた例会の機会など、支部からは多大な協力を頂いて大会を成功することができた。一部、調整不足や連絡の不行き届き等で迷惑をかけたことは反省点である。
4)第20回障害者問題全国交流会IN滋賀 まとめ
Ⅰ.開催概要
○日 程 / 2019年10月17日(木)13時開会 18日(金)12時閉会
○会 場 / 琵琶湖ホテル
○会 費 22000円
○主 催:中小企業家同友会全国協議会 設営:滋賀県中小企業家同友会
○後 援:滋賀県・大津市・滋賀県教育委員会・滋賀労働局・滋賀経済6団体(商工会議所連合会・商工会連合会・滋賀経済同友会・滋賀経済産業協会・滋賀県中小企業団体中央会・びわこビジターズビューロー)、公益財団法人糸賀一雄記念財団
第20回障全交のメインテーマ
『人が輝くから企業が輝く、地域が輝く!』
開催地スローガン
~”おかげさま”と”ええあんばいの心”でよい会社をつくろう!~
1)中同協としての第20回障全交の意義・目的 【中同協】
1、障害者問題について関心を深め、障害者雇用の取り組みの輪を広げる運動として発展させていきましょう。
2、誰もがともに育ちあいその能力を発揮できる質の高い職場環境をめざし、人を生かす経営を総合実践しましょう。
3、地域の行政や他団体とも連携して、就労困難者の支援に取り組み、共生社会の実現を目指しましょう。(第18 回障害者問題全国交流会アピールより)
2)開催地滋賀同友会の開催意義・目的【滋賀同友会】(第5回ユニバーサル委員会検討2018.09.12)
①「気づく」・・・障害者を含む全ての人に、働く力・自ら育つ力があることに気づく
②「理解する」・・・障害者雇用が、同友会運動の人を生かす経営の実践であることを理解す
③「実践する」・・・誰もが個性や能力を発揮でき、共に育ち合える職場環境を目指し、できることから一歩を踏み出す
④「考える」・・・第20回障全交を契機として、これからの障害者問題とは何かを考える
3)当日スケジュール
10月17日(木)13:00分科会開始 ~ 18:00 分科会終了 18:30懇親会開始 ~ 20:00懇親会終了
10月18日(金) 9:00全体会 セレモニー(来賓挨拶他)・記念企画(170分前後) 12:15 まとめ・閉会挨拶 12:30 閉会 → (OPツアー)
4)分科会
第1分科会 テーマ:共に学び 共に育つ職場づくり(北海道同友会)
報告者:奥山 敏康氏 (株)アイワード 代表取締役社長
第2分科会 テーマ:ダイバーシティが生み出す宝物(神奈川同友会)
報告者:川田 俊介氏 (有)川田製作所 取締役副社長
第3分科会 テーマ:同友会の一丁目一番地はここにある(愛知同友会)
報告者①:杉浦 昭男氏 データライン(株) 代表取締役
報告者②:浅井 順一郎氏 真和建装(株) 取締役会長
コーディネーター:磯村 裕子氏 サン樹脂(株) 常務取締役
第4分科会 テーマ:就労困難者の就労と定着の取り組み(滋賀同友会)
報告者 青山 裕史氏 油藤商事(株)代表取締役社長
報告者 永岡 鉄平氏 (株)フェアスタート 代表取締役社長
コーディネーター:遠城 孝幸氏 認定NPO法人 四つ葉のクローバー代表補佐
第5分科会 テーマ:多様な人々が輝くために(栃木同友会)
報告者①:古澤正巳氏 (株)鹿沼自動車教習所 代表取締役
報告者②:福田由美氏 NPO法人CCV 理事長
第6分科会(見学)テーマ:障害者雇用なんてムリ!と思い込んでいるあなたへ(滋賀同友会)
報告者①:永井 茂一氏 (株)ピアライフ 代表取締役
報告者②:大川 葵 氏 (株)ピアライフ 賃貸事業部担当
5)記念企画
第1部 「この子らを世の光に」VTR 鑑賞・講演
「この子らを世の光に」に込めたれた日本の障害福祉の父と言われる「糸賀一雄」氏の思想と実践の記録(NHKスペシャル2007年放送)を鑑賞し、「人を生かす経営」を切り口にディスカッションして、これからの同友会運動と自社経営での実践にいかす。
講師 牧野 望 氏((株)NHKエデュケーショナル 部長プロドューサー )
第2部 パネルディスカッション
テーマ 「真の共生社会の実現をめざして」
ファシリテーター:高橋信二氏(滋賀同友会)
パネリスト:永井 茂一氏 (株)ピアライフ 代表取締役
パネリスト:比嘉 ゑみ子 氏 中同協障害者問題委員会 委員長
Ⅱ.振り返り
1)中同協としてのまとめ
①障害者問題全国交流会は1983年に第1回を滋賀で開催し、滋賀同友会では第20回記念大会と 位置づけられ、「人が輝くから企業が輝く、地域が輝く!」メインテーマに、障害者問題委員会や障全交のあゆみを確認しました。2日目には第20回障害者問題全国交流会宣言を満場一致で採択。「幸せの見える共生社会」の実現を見据え、絶え間ない実践を続けることを誓いあいました。
②45同友会から502名の参加があり、障全交の特徴でもある行政や他団体、研究者の参加なども 多くありました。また、滋賀労働局、滋賀県県、滋賀県教育委員会、大津市、滋賀経済6団体など多くの後援をいただきました。
③6つの分科会で、「共に学び、共に育つ職場つくり」「ダイバーシティ」など多様な人が働き、輝くための各企業の実践に学びました
④記念企画の第1部では「この子らを世の光に」をVTRで鑑賞し、「障害児者福祉の父」と呼ばれた故糸賀一雄氏の足跡に学びました。この番組を作成した牧野望・(株)NHKエデュケーショナル特集文化部部長プロデューサーから糸賀氏を取材した背景や思いなどが語られました。また第2部では滋賀同友会の高橋信二氏をファシリテーター、比嘉ゑみ子・中同協障害者問題委員長、永井茂一・滋賀同友会代表理事をパネリストにパネルディスカッションを実施。「真の共生社会の実現をめざして」をテーマに討議を深めました。
⑤加藤明彦・中同協人を生かす経営推進協議会代表は「経営指針にしっかりと位置づけ、1社が1人の障害者雇用をすすめ、明日から企業づくりをしっかり実践していくことが重要」とまとめました。
2)滋賀同友会としてのまとめ
交流会実行委員長・ユニバーサル委員長 田井 勝実
去る2019年10月17日・18日の2日間、琵琶湖ホテルにおいて、『人が輝くから企業が輝く、地域が輝く』をメインテーマに掲げ、第20回障害者問題全国交流会in滋賀を開催致しました。
参加登録数は510名で、当日総参加数は494名(県内会員99名、社員ゲスト8名、来賓など33名、県外354名)となり、目標参加者数の500名(県内会員参加者数100名)をほぼ達成致しました。
参加登録総数510名のうち、県内8名減、県外9名減となりました。県外キャンセル者では、前週には発生した台風19号の影響に甚大な被害を受けられた事業所もありました。
交流会当日は、急遽募金活動も行わせて頂きました。
本交流会は、第20回記交流会と位置づけ、『人を生かす経営の実践で、幸せの見える共生社会の実現を!』目指すという交流会宣言を採択しました。今後の活動を通じて同友会運動の目指す社会の有り様を共有し、具体的な実践にいかしてまいりましょう。
交流会終了時「2日間とも大変良かった」という声を多く頂きました。これも、この準備に関わって頂きました全ての方のお陰です。本当にありがとう御座いました。
滋賀同友会としても、会員100名が参加する大会は希です。
これまで、ユニバーサル委員会の取り組みが届いていなかった多く方に、『労使見解の精神』による『人間尊重経の営』、すなわち『人をいかす経営』を考えて頂く機会になったのではないかと思います。今回、参加頂きました会員の熱が冷めないうちに、ユニバーサル委員会としては、『人間尊重経営の実践』という課題に対し、多くの会員の方にとって分かり易いコンテンツを提供してゆく必要がると考えます。
経営の根幹である『人』に重点を置き発信して行きます。
3)参加登録人数 45同友会から参加:総参加登録者数510名
同友会 | 参加目標 | 登録人数 | 参加結果 | 参加目標 | 登録人数 | 参加結果 | ||
中同協 | 4 | 4 | 岐阜 | 6 | 6 | |||
北海道 | 9 | 9 | 滋賀 | 100 | 147 | 140 | ||
青森 | 6 | 6 | 京都 | 34 | 34 | |||
岩手 | 4 | 4 | 大阪 | 21 | 19 | |||
宮城 | 3 | 3 | 兵庫 | 12 | 12 | |||
秋田 | 0 | 0 | 奈良 | 10 | 10 | |||
山形 | 1 | 1 | 和歌山 | 1 | 1 | |||
福島 | 8 | 5 | 鳥取 | 3 | 3 | |||
茨城 | 1 | 1 | 島根 | 6 | 6 | |||
栃木 | 8 | 8 | 岡山 | 11 | 10 | |||
群馬 | 10 | 10 | 広島 | 16 | 15 | |||
埼玉 | 20 | 20 | 山口 | 1 | 1 | |||
千葉 | 3 | 3 | 香川 | 12 | 12 | |||
東京 | 6 | 6 | 徳島 | 6 | 6 | |||
神奈川 | 15 | 15 | 愛媛 | 11 | 11 | |||
山梨 | 3 | 3 | 高知 | 6 | 6 | |||
長野 | 7 | 6 | 福岡 | 14 | 13 | |||
新潟 | 5 | 5 | 佐賀 | 0 | 0 | |||
富山 | 6 | 6 | 長崎 | 7 | 7 | |||
石川 | 10 | 10 | 熊本 | 2 | 2 | |||
福井 | 1 | 1 | 大分 | 9 | 9 | |||
静岡 | 6 | 6 | 宮崎 | 3 | 3 | |||
愛知 | 26 | 26 | 鹿児島 | 1 | 1 | |||
三重 | 4 | 4 | 沖縄 | 5 | 5 | |||
小計 | 166 | 162 | 合計 | 510 | 494 |
4)来賓(順不同)
伊藤 研一 氏 滋賀労働局 局長代理 職業安定部 部長
三日月 大造 氏 滋賀県知事
越 直美 氏 大津市長
福永 忠克 氏 滋賀県教育委員会 教育長
西川 直治 氏 公益社団法人びわこビジターズビューロー 専務理事
森本 富士男 氏 公益財団法人糸賀一雄記念財団 次長
2020年度活動方針
組織目的 | 人を生かす経営の実践で、幸せの見える共生社会を実現する。 | |||
スローガン | 『人を生かす経営の実践で、幸せの見える共生社会の実現を!』
※第20回障害者問題全国交流会in滋賀 大会宣言より |
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基本方針 | 昨年10月17~18日 第20回障害者問題全国交流会in滋賀の開催致しました。全国の報告者や参加者からの熱い思いを県内でも実践に結び付けるように、本委員会が中心となって引き続き取り組みを進めることが世の中の期待だと考えます。
本委員会の取り組みは、決してボランティア活動を推進するものではありません。多様な人を活かすことは、現状の社会からの企業に対する期待の一つであり、その期待に応え続ける企業が、地域から信頼され選ばれる企業であると考えます。 現状の社会とは外部環境そのものであり、その期待の大きな流れが、2015年9月に国連サミットで採択されたSDGsです。企業は、ボランティアではなく地域に貢献できる雇用という形で取り組んでゆくことが重要です。(SDGs #8『働きがいも経済成長も』など) 就労人口が減少する社会において、県内会員企業でより多くの多様な人が生かされるように、スローガンの実現に向けて活動計画を実行してゆきます。 |
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2020年度目標と計画と方策 | ||||
項目 | 目標/指標 | 計 画 と 方 策 | 備考 | |
①実習受入
マップ |
100社 | より円滑な運用のために他団体と連携し、4月以降に新たな体制を構築する。その上で、実習の意義を明確にして、支部、委員会、役員に働きかけて再度賛同企業を募る。
担当:遠城・城・朽木・泰山 |
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②企業訪問 | 5社 | アンケート結果を元に、会員内で障害者雇用を実践する企業を訪問して取材する。
担当:川崎・岩泉・宮川・渡辺 |
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③学校や
施設等と交流 |
2回 | 特別支援学校や児童養護施設を訪問し、生徒の将来の就業において同友会との連携を模索する。
予定:5月…さざなみ学園(児童養護施設) 秋季…甲南高等養護学校 担当:小島 |
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※引き続き「ユニバーサル・ニュース」を発行し、上記の活動を会員に周知する。 |