日時:2018年3月15日(木) 18時15分 開会 21時閉会
会場:クサツエストピアホテル 滋賀県草津市西大路町4-32
報告者:有本 哲也氏 ㈱デジアラホールディングス 代表取締役 兵庫県中小企業家同友会 副代表理事
テーマ:「トイレの無い高架下の社員ゼロから売上100億円企業へ!!」
~急成長していく会社とデジアラ流組織づくり~
司 会:川勝 健太 (株)カワカツ 代表取締役
座 長:長谷川 洋平 堺筋総合法律事務所
参加者:92名
2018年3月15日(木)18時15分より、クサツエストピアホテルに於いて、滋賀県中小企業家同友会 青年部4月例会が参加者92名の中開催されました。
今回の青年部4月例会では、兵庫県中小企業家同友会より、㈱デジアラホールディングス 代表取締役 有本 哲也氏にお越し頂き、「トイレの無い高架下の社員ゼロから売上100億円企業へ!!」~急成長していく会社とデジアラ流組織づくり~をテーマにご報告をして頂きました。
元々銀行で働いていた有本氏は、祖父が創業し引き継いだ父が経営していた会社の借金の清算のこともあり、退職して、その会社に入社されます。そこから有本氏の得意であったインターネットを使った事業を立ち上げ、2000年に有限会社デジアラアライランスを設立されます。その年に兵庫同友会も入会されます。
借金返済の為に、必死に働き続けていた有本氏。社員数も5人10人と増えてきますが、社内の労働環境の改善に苦労されます。
そのような中、会社がなくなってしまうかどうかの事件が起こります。有本氏は毎日、会社がなくなってしまうかもしれないという不安を抱え、苦しい日々を過ごされます。「何より、同友会の例会に参加しても、将来の夢やビジョンを語れない、語れる場合じゃないという状況が一番辛かった」と有本氏は話します。
「経営者がビジョンや夢を語るのはやっぱり大事なことだと思います。この時はこれができなかったのが本当に苦しかった」とビジョンと夢を持つ重要性を語られました。
その後、無事問題は解決し、いろいろとやりくりしながら借金の方も全額返済されます。
やっと一段落ついた頃、有本氏の中で、これからは共に頑張ってくれた社員達の為に経営をすることを決意されます。
社員の努力もあり、やっと黒字化経営をすることができた有本氏は、同友会でも胸を張って「黒字化しました!」と報告ができるようになられます。
しかし、黒字化した後も問題がなくなることはなく、有本氏は、「もっと労働環境を良くして、社員が働きやすい会社にしなくてはならない」という気持ちをより一層強くされます。
残業代はしっかりと出す、就業規約を決める。有給も年初めに申告してもらいしっかり取ってもらえるようにする。また、子どもの入学式や卒業式は休みを取れるような体制を作るなど、様々な取り組みを実施されます。
また同友会の青年部で学ばれた、“徹底した役割分担”、”決め方を決める”ことを自社にも落とし込み、組織化を徹底されます。
結果、従業員の定着も上がり、社員数も徐々に増え、業績も伸ばされます。
最後に有本氏は、「自分が思っている当たり前と社員が思っている当たり前は違う、残業の価値観も違う。それをうまく合わせていかないと組織はうまくまわっていかない。また会社は良いサービス、良い製品を作るのももちろん大切だが、良い組織を創るのも大事。どれだけ良い収益モデルがあっても、良い組織をつくらないと会社は成長しない。逆に長けた収益モデルがなくても、組織がしっかりとしていたら会社は良くなる!会社の成長はビジネスモデルではなく、組織にあると思います。」と話し、報告を締めくくられました。
有本氏の報告後は、各グループで「会社を成長させるために、労働環境をどのように整えていますか?」をテーマにグループ討論が行われました。
グループ討論後は、3グループが代表してグループ討論発表を行い、学びを深めました。
最後に、滋賀県中小企業家同友会 青年部幹事である、堺筋総合法律事務所 長谷川 洋平氏より座長まとめを行い、滋賀県中小企業家同友会 青年部3月例会を閉会しました。