滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-東近江支部-

東近江支部 3月例会開催しました

東近江支部 例会レポート

東近江支部3月例会が、3月27日(火)18時30分から21時まで、G-ネットしがで28名が参加し、開催されました。
株式会社PRO-SEED 代表取締役社長 青柳孝幸氏に、「自己満足の会社から、社員全員の会社へ」と題して、ご報告をいただきました。
昔から人があまりやっていない事をやりたいという性格で、大学時代にバックパッカーで行ったエジプトで世界は広いと驚いた経験が、今につながっているとおっしゃいます。

2001年、30歳で今の会社を創業され、偶然の出会いから大手メーカーの仕事を貰ったことをきっかけに会社が軌道にのり、気付けば2006年には売上が1億3千万円を突破、社員も増え続け、2007年には本社ビルも購入されます。そんなとき、リーマンショックが起こり売上は半分に、真夏にクーラーが故障しても修理するお金もない日々を経験されます。2010年に太陽電池パネルの設備投資の受注により売上が一気に回復しますが、このときは売上を伸ばして借金を返すことしか頭になく、社員の休みなど関係なし、会社の状況を社員に話すこともなく、社員との関係性をしっかり作れていなかったなかで、当時10人いた社員の半分が辞めてしまいます。人もいない、あるのは増え続ける借金だけという状況の中、わらをも掴む思いで同友会に入会されます。

入会後、経営指針を創る会を2期連続で受講され、そこで1年がかりで作成した経営理念は、最初に自分がこうありたいとつけたPRO-SEEDという社名への思いと一致したそうです。それは、金儲けに走るなかで忘れてしまっていたことでした。そうして同友会に入会後、色んなことが大きく変わっていきます。

会社の目的は売上や利益を拡大することから、関係者全員が幸せになる、社会的な問題を解決することへ、会社は社長が考え社長が行動し社長の思いを実現する場から、皆が考え皆で行動し社員全員の思いを実現する場へ、社員の幸せは給料が上がることだけではなく、必要とされ、頼られ、感謝され、愛されること、社長の仕事は未来を創ること、このような考えへの転換は、経営指針を創る会を受講し、ひたすら自問自答を続けてきた結果だと言います。

同友会入会後は売上が右肩上がりだそうですが、理念を作っただけで会社が儲かるわけではなく、理念に基づいて戦略を立てて戦術を磨くこの3つが必要で、それを社員と共有することが大事だとおっしゃいます。その戦略の一つ、HPは自分の会社をPRする場所ではなく、お客様の問題を解決する場所との位置づけで作成されているお話をしてくださいました。

そして最後に、今年完成する新社屋で子ども達に向けてプログラミング教室をして将来のエンジニアを育てたい、PRO-SEEDという名前が広く知れ渡り、社員が胸を張ってPRO-SEEDで働いていると言える会社にしたい、彦根の街をエンジニアにしたいという夢を語ってくださいました。