滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-東近江支部-

東近江支部 2月例会開催しました

東近江支部 例会レポート

東近江支部例会が、2月20日(火)18時30分から21時まで、八日市ロイヤルホテルで33名で参加開催されました

滋賀同友会代表理事である、滋賀建機株式会社の蔭山会長に、創業してから47年の経営人生、同友会暦21年での学びと実践を、
たっぷり語っていただきました。
「過去を振り返りながら今後を予測していく、この繰り返しが経営哲学となっていく。そこには常に学ぶ気持ちがないとだめ」という
言葉通り、すべての経験を糧にし、新しいことにチャレンジし続けてこられた蔭山会長の今までの歩みを知ることができた例会となりました。

昭和46年、「実弟の思いつきと中小企業の経営者のお金持ちにあこがれて」、お金も何もないところから創業。機械の販売から始まり、
「商売はアフターが大事」とメンテナンスを付け、修理の間機械がなくて仕事ができないとうお客様の声から、滋賀で初めて本格的に建設
機械のレンタル業を始められました。困難の連続、幾多のトラブルに巻き込まれながらも、「兄+弟は2ではなく4にも5にもなった」という兄弟の絆で、「資本はなくても営業力と信用力があれば利は創れる」とがむしゃらに経営をされてきました。
その当時から、「滋賀で一番の建機屋になる」と、社員さんの前で常に夢と希望を語ってこられたそうです。昭和60年頃から異業種展開、
同業種の中での多角化事業と、一点集中経営ではなくバランス経営を選択されてきました。経験に裏打ちされた「商売には流れがある。
その流れの幅で商売すると成功率は上がる」という蔭山会長の言葉には説得力がありました。

バブルが崩壊し、資金調達が難しくなり、建設会社の倒産が続出するなど、事業の継続が心配になるなか、平成10年に同友会と出会い、「色々な会や研修会を経験してきたが、同友会は真面目に真剣に話ができる珍しい会」だと、入会後すぐから積極的に学ばれます。「事業は
人だ。社員の成長なくして会社の成長なし」という、中同協の赤石義博会長(当時)の影響を受け、「会社は何のためにあるのか、自分は
何のために頑張っているのか」という同友会の経営指針創りに取り組まれ、平成11年に初めて経営指針書を作成されます。最初は独りよがりの
指針書で、机にしまったままで自己満足されていたそうですが、「経営指針書は進化させないといけない」と、今では次世代に継承し、
毎年更新されているそうです。
同友会で良かったことは、「どの会でも教えてくれない理念が徹底した」、「謙虚に学ぶ経営者と心を同じにして話すことができた」、
「役員になったことで会社運営にもプレッシャーがかかり、結果会社を成長できた」、「人脈が広がった」、「政財界で会社の名前が知れた
ことで社会貢献に尽くせた」と数多くのことを挙げてくださいました。

事業承継後は、「60歳までに社会に貢献することで70歳で多くの役を依頼され、事業に口を出すことなく社会的役に従事できる。
創業経営者はいくつになっても会社の看板を背負っており、社会貢献することから巡りめぐって自分の会社の役に立つ」と、多くの社会的な
役を引き受けておられます。
「すべて社員がいてくれこそ」と感謝の言葉を口にされ、社員さんはもちろん、周りの人に気配り心遣いを忘れず、つながりを大事にされて
こられたこと、また毎日20年間継続されているおはようメールなど、まさに継続が力になり信用になっている、蔭山会長のお人柄溢れる
ご報告でした。当日は風邪で体調が大変お悪いなか、最後まで立ったまま、ご自身の経験を惜しむことなく熱く語っていただき、
「引き受けた以上は責任を持って最後まで引き受ける。ボランティアだからと言っておろそかにしない。」という言葉を体現してくだった
姿に、多くの学びを得られた例会となりました。