3月22日水曜日午後6時30分から9時まで東近江支部3月例会が八日市商工会議所で開催され、29名が参加しました。
報告者は、大橋 慶之氏(㈱三省堂 代表取締役)より「『先代が残してくれたもの、私が残したいもの』 ~プロの道具屋としての誇りが社員の成長に!~」をテーマに報告頂きました。
大橋氏は、大学卒業後県外で就職されますが、先代である父親の願いもあり、三省堂へ入社。しかし、まもなく病気で他界され、経営が分からないまま3代目として代表に就任されました。
建築資材の加工機械や工具類の販売、足場などを行っていましたが、建築工法や新素材が生み出されるなど、従来品の売り上げは減少。また、20代の後継者として古参の社員さんとの軋轢もあり、孤立状態に。
一から仕事を覚え、営業も現場もすべて自分でできれは認めてくれるだろうと働きますが、状況はあまりよくなりません。大橋氏は一から採用を仕様と自身が面接をして若手の採用に取組まれます。
そんな中、同友会に入会。先輩経営者に経営指針を創る会の受講を決意。経営指針書を作成されます。
経営理念を発表し、社員を外部研修に出すなど積極的に教育にも取り組まれます。しかし、大橋氏の中で経営理念がしっくり来ておらず、社内外への対応がぶれるなど苦労され、もう一度創る会を受講し、現在の経営理念にたどり着きました。
ご自身も社員も経営理念に対してどう行動しているか、軸がぶれないので言うべきこと、やるべき事がはっきりし、曖昧ではなく具体的な行動ができるようになったと振り返られます。同友会の月間共育ちを利用して、社内での教育にも取り組まれ、上下関係で意見の言えなかった若手から意見が出てくるようになり、社風が良くなってきたと報告されました。
建築業で職人集団と言われますが、お客様は地域の人であり、わが社は建設業でなくサービス業で、新しいサービスをこれから社員と共に創りだしていきたいとまとめられました。