滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-東近江支部-

東近江支部 12月例会を開催しました

東近江支部 例会レポート

東近江支部12月例会が、21日(水)18時から20時まで、八日市ロイヤルホテルで開催され、27名の方が参加されました。

今回は、「出会いが人生を創る~まだまだ青春真っ只中~」と題して、有限会社山田保険事務所 代表取締役社長 山田竜一氏 にご報告をいただきました。

愛知県生まれ、滋賀県育ち。まずは、ご自身の半生を、写真付でご紹介。
大学を卒業後、紆余曲折。教職への道を断念し、フリーターや自動車部品メーカーを経て、製菓会社へ入社。そこでの、人生の師匠<山﨑裕基氏>との出会い。
その後、ブライダル業を経て、宅建試験に合格。不動産業へ転身。
2000年37歳の時に、人生の師・山﨑氏と再会し、やわらぎ住宅へ入社。

ここで、またもや転機が。父親の健康上の問題により、39歳の時に、事業を継ぐことを決意。保険業の研修生として、安田火災に入社し、イチから下積みを開始。2年の研修期間を経て、父親が経営している保険代理店と合併し、2003年2月に有限会社山田保険事務所を設立されます。

山田保険事務所の設立後、やわらぎ住宅・山﨑社長からの勧めで、2006年9月に中小企業家同友会に入会。入会後の約3年間は、例会に参加しても、ただ報告を聴くだけの受け身の姿勢だった。
そのような中、社内において社長就任の話が挙がってきた。ちょうど良いタイミングで、宮川バネ・宮川卓也社長(当時)より、一本の電話が。「火災保険を見積もってほしい」
これをきっかけとして、腹を割って今後の展望等の話をしたところ、「第30期経営指針を創る会」の参加を強く勧められる。一大決心にて、参加を決意。

経営指針を創る会に参加する前は、以下のような状況だった。
・自分自身が営業マン。人が動かなければ、自分が動くことで穴埋めをする。
・売上至上主義。過程よりも結果重視。経営が分からない。
・経営計画書も、売上、利益が中心。長期の見通しが無く、短期展望。
・「人を育てる」という発想ではなく、「能力のある人材」を求め、採用していた。
・自信を持って、社員に意見や指示ができない。

会社環境としては、以下の通り。
・経営理念が無い。会議は売上会議。財力=会社力。社員からの主体的な意見が無い。
・中長期ビジョンが無い。福利厚生が曖昧。営業戦略が個人任せ。

創る会受講後、様々な変化があった。
・2011年4月、48歳で社長就任。
・従業員、役員に感謝するようになった。人材が会社を創る。
・父親との関係修復。
・人材育成や教育の実践。社員1人1人に向き合う時間が増えた。

経営指針書については、当初、なかなか社員に浸透しなかった。
しかし、その後も諦めず、毎年作成し発表。少しずつではあるが、浸透しつつある。今でも、それは継続中。

今後の山田保険の展望としては、お客様のために「全国展開」を成し遂げる、とのこと。

そして最後に、山田社長の人生観として、以下の熱い想いをメッセージされました。

何事も、自分1人では成し得ない。人の協力無くしては成し得ない。
自分は、今も頼りなく未完成である。完成したと思う自分が出れば、その時点から落ちていくのが人生である。上には上がいる。上を向いてこれからも進む。
先人の教えを素直に受入れ吸収し、自らを向上させていく。
発展途上の心が、周りをプラスに変えていく。
⇒「だから私は、まだまだ青春真っ只中!」

ご報告終了後に、質疑応答を経て、人生の師匠・山﨑氏から山田氏へのあたたかい激励のお言葉を頂戴し、人生における出会いの大切さを実感させていただきました。

また、例会終了後には、1年間の振返りと、来年に向けての決起会も兼ねて、望年会を盛大に開催しました。

報告書作成:K.K.