滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-東近江支部-

東近江支部10月例会「学生から採用される中小企業とは」を開催しました!

東近江支部 例会レポート

10月27日㈭に東近江支部10月例会をG-NETしがにて開催しました。
「学生から採用される中小企業とは」をテーマに片山 幸博さん(有限会社ウエスト 代表取締役)よりご報告頂きました。

【自社紹介】
平成元年創業の会社で、片山さんは平成20年に入社されました。社員数はそのときすでに20名ほどで新卒採用にも取り組んでいましたが、どちらかと言えば場当たり的な採用でした。当初は紙を伴う印刷物のデータを作る業種からスタートし、現在は印刷からWebデザイン、看板作成、ホームページの制作、コミュニティの場の提供等、幅広く社業を拡大していきました。最近では、採用のためにWEBサイトを作りたいという注文が多くなってきており、看板は展示会等のサインポールや展示スペースのデザインなどが増加傾向にあります。

【新卒採用の壁】
新卒採用において、最初の壁は学内合同説明会で自社のこと・仕事内容を伝えきれないことでした。学生がブースに来るも会社の良さや会社らしさが伝わっておらす、学生からしたら入社してからの活躍イメージが湧かないという感じで、あきらかに興味関心を持ってもらっていない様子でした。会社見学会への誘導はゼロであり、スタートラインに立てないなという印象でした。

【試行錯誤の採用活動】
失敗から始まった採用活動でしたが、転機となったのは同友会の共同求人活動に参加したことでした。まずは会社見学会に来てもらうことを目標に、2年間を自社の職場環境改善に取り組みました。職場の雰囲気、仕事内容、休みや残業のことなどを説明した動画を作り、少しでも学生に伝わるように工夫していきました。自社の向き不向きを分析し、全員に説明するのではなく、個別に全員説明するように改善し、そこで働く仲間の様子、経営者の考え方を明確にしていきました。丁寧に学生と会社の実情を擦り合わせていくと、念願の新卒を1名採用することができました。

片山さんは最後に、「新卒採用は会社の特徴を知ってもらうことが本当に大切です。まずはインターンシップの受け入れから少しづつ進んできました。採用が出来ても次は定着が…というように進めば進むほど課題も出てきます。そういった現状と向き合うためにも中途採用より新卒採用に取り組み続けたいと考えています。」と今後の展望と新卒採用の重要性をまとめられました。

 

★新卒採用に向けた 具体的な取り組み

・学校での個別会社説明会、相談会

・ハローワーク新卒募集

・会社見学会の開催

・インターンシップ受け入れ(同学校の先輩を担当にあて、本音で話をして会社の良し悪しも含めてインターンシップする)

・その他、学校行事への協力

・PRツールの作成 会社案内(サッシ・WEBサイト、動画)

32名の会員参加し、新卒採用における課題は何か、自社の課題と経験を交流し合う学びある例会となりました。