滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-新産業委員会-

第3回アジア視察研修会「Lead Fashion IndUstry CO.,LTD ミャンマー縫製工場」(ヤンゴン)を訪ねて。

新産業委員会 その他活動

日本と歴史的繋がりが深く、民主化の発展とともに、「チャイナプラスワン」の候補国として注目されているミャンマー。
特に、労働集約型の縫製産業はミシンがあれば完結することから、人件費が高騰している中国やベトナムに代わる加工地として、韓国や台湾系アパレルメーカーのミャンマー進出が伸長しているようです。

弊社でも中国の縫製工場で敷布団カバーを生産している関係上、中国以外の国での縫製加工がどのようなレベルになっているのか、大変気になるところ。
そして今回、河村社長(カントリー自動車)のご尽力により、台湾系の縫製工場を訪問させて頂くことになりました。

9月3日(水)に訪問させて頂いたのは、台湾に本社のあるLead Fashion IndUstry CO.,LTDのミャンマー縫製工場。
東南アジアの華僑系企業によくある中国風な入口のデコレーションと入り口正面の祠が、我々一行を迎えてくれます。
商談室に通され、席に座ると、見覚えのある日系アパレル小売店の名前が入った段ボールが、数多く積まれていました。
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顧客は台湾系と日系が中心とのこと。
20年前に台湾から進出したそうですが、当時に比べて人件費は倍加。特にこの3~4年で50%アップ。
工場を案内してもらったところ、日本ではもう見ることの出来ない、縫い子さんが600人という大規模縫製工場です。
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きっちり5S管理がされていそうな反面、肝心の整理整頓レベルについては、台湾風な「ゆるめ」な感じがご愛嬌。取扱商品は廉価品が大半のようなので、現状では「整理整頓ゆるめ」レベルが限界なのかもしれません。
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そして、縫製加工の集積地として一気にすそ野が広がるか、或いは限定的な展開でとどまるかの大きな尺度となる、「原反生地」の調達について尋ねました。
ミャンマーでの紡績、織り、染色技術はまだまだ低いゆえ、生地は主に中国からの輸入に頼っているとのことでした。チャイナプラス1の最有力地であるベトナムでも、生地調達については依然中国に頼っているようなので、概ね答えが分かっていた中での質問ではありましたが。。。
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ミャンマーが「アパレル分野の世界の工場」となるには、まだまだ長い道のりが残っているようです。
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(記 近江化成工業(株)小林 清)