滋賀県中小企業家同友会新産業創造委員会と湖南支部のコラボで誕生した「新しい地図を描く研究会」。第2回目の研究会が2020年5月18日(月)18:00~19:30までオンライン(Zoom)にて開催され、8人が参加しました。
今回は第1回目に引き続き、湖南支部会員でトラットリアデラメーラの浅野さん(イタリアンレストラン経営)より新事業の企画(事前にデータ共有)を報告していただき、ディスカッションいたしました。
今年7年目を迎えているトラットリアデラメーラでは、ウエディング業界の低迷、企業宴会の人数減少傾向、競合店の増加により売上の伸びが当初より鈍化する下、新事業の展開を進める予定でした。
そこに襲いかかったコロナ災禍により、大打撃を受けるに至っています。
そこで、コロナ災禍の今だからこそ、アフターコロナを見据えた新事業の展開に踏み出そうとしています。
その柱は以下の3つ(詳細は守秘義務に関わりますので省きます)。
1.新たな結婚式の提案事業
2.ネット通信販売事業
3.WEB BAR事業
上記の3つを浅野さんより提案していただきました。
この後、参加者で約60分間突っ込んだグループ討論を行いました。
浅野さんには参加者からの冷静で客観的な問いかけが鋭く行われ、チャレンジ志向の経営者が陥りがちな「熱い思い」が先に立ち、まわり(社員や顧客)が見えなくなって行動してしまい、結果として社員の自主性や意欲の芽を摘んでしまったり、既存顧客のニーズとマッチしない事業に進むことができるだけ無いように、脳から汗をかいてお応えと振り返りをしていただきました。
参加された磯野さんからは、「新たな事業を展開する作法」として、概ね次の1-4の順番で考えていくことが紹介されました。
1.1年・3年・5年の戦略を立てる
2.そのために、どんな組織を作るか
3.必要な人材確保・教育
4.実行
自社の経営理念に立ち返ることと、今の顧客は誰なのか、その顧客は何を求めて来店しているのか、と言う現状分析を踏まえた上で、優先順位を付けて地に足の着いた取組をすることが重要であることも、討論の中で共有されました。
報告者の浅野さんからは、冷静な指摘から貴重な気づきを得ることができ、本当に素晴らしい時間をいただいていると感謝の思いも寄せられています。
次回は6月1日(月)18:00~19:30までオンラインで開催します。
内容は、浅野さんより優先順位を付けたシンプルな事業計画を提出していただき、具体的に何をスタートするのかをディスカッションします。(M・H)