滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-湖南支部-

湖南支部10月例会のご報告ー愛知同友会 加知ゆきみ氏

湖南支部 例会レポート

湖南支部10月例会を開催いたしました。

10月16日、クサツエストピアホテルにて湖南支部10月例会を開催いたしました。
ご報告いただきましたのは、の㈱Green Ocean代表取締役の加知ゆきみさん(愛知同友会会員)です。
概略だけですがご紹介いたします。

☆☆ご報告の概略
会社は、愛知県岡崎市で手作りアクセサリー用の材料をインターネット販売しています。
創業して約7年、同友会会員歴は6年です。社員は女性23名、外注でお願いしている男性1名です。

結婚し子育てをするなかで、家庭にいながら生活のための資金を得る手だてがないか考えるうちに、もともと趣味でやっていたアクセサリーの製作の材料をインターネットで販売する事業を見つけました。
会社のビジョーナリー・ミッションは「女性が女性であることを楽しみながら、女性が活躍する世の中を実現すること」です。
その根底には、私が家庭が「女性に優しくない」環境だったことがあります。「何で女性が活躍してはいけないんだろう?」という疑問を抱きながら、結婚し、子育てをする。家にいなければならないし、夫は外で呑んで帰ってくる。そこに不満があるが、でも夫は仕事だから仕方ない。そうなると、家庭環境がギスギスして、悪循環に陥ることになります。
それではいけないと発想の転換をし、この悪循環を断ち切りました。
もし女性が自分がやりたい事をやってキラキラしていたら、子育てもやさしくなるし、夫にも優しくなる。そうなるために何ができるかと考えたときに、加知さんが持っていたのは、「ネット通販」という武器です。
ネット通販であれば、極端に言うと、家にいながらにしてスマートフォン1台あれば販売が出来る。月に30万円近く稼ぐ人も居ます。それだけで生活できるということです。
女性がキラキラすれば家庭もキラキラする。女性が時間と場所、立場の壁を越えて輝ける場所を創るたいとおもっています。

☆女性が活躍すれば会社は伸びる!
仮に、100名の社員がいるとして、女性100パーセントだった場合と男性100パーセントだった場合で、どちらが成果をあげるか。女性100パーセントの会社のほうが、成果が上がります。

男性と女性の違いを挙げると、男性は狩りに行く、女性は村を守るというイメージです。男性は、良い獲物をとってきて褒められたい、誰からもモテたい。つまり、ヒーローでいたい。
仕事でいうと、シングルタスクの傾向があります。ひとつのことに集中して取り組む。過程よりも結果が大事だというのが「男性脳」だと思います。

他方、女性はというと、村を守ることが役割でしたので、コミュニケーションが大事になります。ですのでおしゃべりです。また、今の幸せを守ることを重視します。
傾向としてはマルチタスクで、1つのことをしながらほかのこともできます。そして丁寧な仕事をします。
承認されることが大事、時間が大事、安全・安定を重視します。それと、男性と違い「過程」が大事です。
女性に仕事をお願いすると、「どうやってやるんですか?」「なぜそれをやるんですか?」という質問がきます。

以上のように、女性と男性とは傾向や重視することが違います。それは、生まれつきなので仕方がないと思います。
女性は出産・妊娠・産休育休があります。仕事時間よりも家庭のほうが大事だったり、女性同士のトラブルがあって、経営者として困ることが多いのですが、それが女性なのです。
あきらめましょう。経営者としては、女性の特徴を認めるしかないんです。一つ一つグダグダいっても一つも前にすすまないんです。しっかりと受け止めた上で、どうやったらともに歩んでいけるかを考えて、チャンスに変えていくことが必要です。

※その他、「男性脳/女性脳」を見極めることが大事、「女性を制するものは経営を制す」などご報告いただきました。大事なことは、「ビジョン・ミッション・テンション」です!

☆   ご報告の後、加知さんを囲んでの懇親会。坪田副代表理事から乾杯の御発声をいただきました。     2時間、お酒を飲みながら加知さんの扱っておられる商品や女性の活躍について話し合いました。

     中締めのご挨拶は、北近江支部から参加してくださった川邉副支部長からいただきました。