2016年10月18日(火)クサツエストピアホテルにて、滋賀県中小企業家同友会湖南支部10月例会が参加者52名の中行われました!
例会の報告者は株式会社カスタネット 代表取締役・社会貢献室長 植木 力さんで、『カスタくんのSB教室』~小さな会社でもできるソーシャルビジネスの事例~をテーマに報告をして頂きました。
まず、最初に北野支部長より、開会挨拶を頂きました。
また今月は各支部招待例会ということもあり。
北近江支部の青柳 孝幸支部長
東近江支部の嶋田 裕士支部長
甲賀支部の川崎 博治支部長にお越し頂きました!
ありがとうございます。
支部長挨拶後、植木さんより報告を行って頂ました。
植木さんは、2001年、高校時代に学んだ「商売は、お金儲けだけでは駄目、社会貢献が必要」とうい松下幸之助の言葉を信じ『社会貢献とともに成長したい』という想いで社内ベンチャー制度に応募し、オフィス用品販売会社カスタネットを創業されます。
しかし、営業経験も顧客もなく、創業2年間で6,000万円の赤字をつくってしまい月末の仕入代金を払う資金繰りに困り、明日はサラ金にお世話になる直前というどん底を経験。そんな中にも関わらず、軽作業などは授産施設に発注したり、障がい者スポーツ支援、そしてカンボジアの教育支援活動などを行われます。会社内でも批判の嵐。世間からしてもまったく「常識」外れの行動です。
当時の状況を植木さんは「借金が6,000万もある中で、カンボジアの数百万の寄付なんて気にならなかったんです。どうにでもなれやという心境でしたと。」おっしゃっておりました。
しかしながら、この行動がカスタネットの未来を大きく変えます!!
自然発生的に生まれた市民活動で「どうせ買うならカスタネット」というカスタネットの付加価値が付き、受注が順調に増えていくのです。
そのまま好調は続き、今では、借金も全額返済。売り上げも順調に伸ばしておられます。
どん底の状況でも、植木さんの、社会貢献をするという行動を貫いた結果。会社を完全復活されます。
企業の営利活動と社会貢献活動は、決して相反するものではなく、むしろ親和性があり車の両輪のようなものですだと植木さんはおっしゃいます。
中小企業家同友会には「国民や地域と共に歩む中小企業をめざす」という理念があります。
中小企業家は単に売り上げを上げたら良いというわけではありません。
地域に根付き、地域によってなくてはならない存在になり、共に発展していく必要があります。
そうすることにより、事業も発展して行く。
植木さんの常識はずれな行動が会社を発展させたように、地域社会貢献活動の意義を学んだ例会となりました。
記:M.R