滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-湖南支部-

湖南支部7月例会 『企業30年。55歳。従業員へのザ・事業継承』

湖南支部 例会レポート

湖南支部7月例会では、『企業30年。55歳。従業員へのザ・事業継承』をテーマに参加者総勢140名の中行われました!
報告者は、永田 咲雄氏 ㈱ビイサイドプランニング 代表取締役
小森 俊彦氏 ㈱ビイサイドプランニング 専務取締役のお二人に報告を行って頂きました。

まず、最初に恒例の新入会員紹介が行われました。
今月は石野 真由さん 滋賀カーゴ軽自動車運送協同組合 理事
が新入会員として北野支部長よりバッジを贈呈されました。
石野さん、これからどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

新入会員紹介後。
永田 咲雄さんに、『企業30年。55歳。従業員へのザ・事業継承』をテーマに報告をして頂きました!!

創業30年が経って思うこと。それは経営理念の大切さ。
「自ら創業した会社を何故他人に譲るのか?」多くの人がそんな質問をされます。その答えは「会社は誰のものなのか?」「会社は何のために存在するのか?」という創業理念、経営理念に基づいて考えたから。と永田さんはおっしゃいます。

永田さんは100年企業を目指しておられます。100年企業を目指すとなると、避けては通れないのが、事業継承。55歳で事業継承は早くないか?そんな意見が多いですが、もし事業継承をして、会社が大きく傾いてしまい、もう一度自分が会社を立て直さなければならなくなった場合、今ぐらいから事業継承を行わないと間に合わない!と永田さんは話されます。
しかし、事業継承をしても一番大事なことは、「社員が幸せになれる会社」であるという理念は変えてはならないということ。それは、受け継ぐ小森さんにも共通して持ってもらっている理念だそうです。
その理念が共通していれば、自分のやり方とは違う経営をしても良い。人は十人十色だから、細かい部分で完全に共感することなんてできない、だから目指す一番上の理念は絶対に共感しないといけない。そう永田さんはおっしゃっておりました。
その理念がビイサイドプランニングでは、「社員が幸せになれる会社」であり続けるということです。
そんな永田さんの熱い思いを会場全体が感じた報告でした!

次に継承者である、小森俊彦さんからも報告がありました。
小森さん自身、ビイサイドプランニングで将来社長になるなんて事は入社した時には全く考えていなかったらしく、むしろ、将来独立するためのステップアップの為にビイサイドプランニングに入社したという衝撃の報告がありました。
しかし、中小企業家同友会の中堅社員研修に出た際。その時のグループディスカッションで、その場にいた人から、「小森君が独立したいのは分かったけど、話を聞いていると、それってビイサイドプランニングの事業じゃない?」という一言に衝撃を受け、その時に、自分が独立したいビジョンと、ビイサイドの経営が一致しているということに気付いたみたいです。
また小森さんは、私自身、永田さんとは真逆の人間であり、きっと永田さんは好きになれない経営をすると思う、けど目指している「社員が幸せになれる会社」という理念が一緒なので、その部分は問題ないと思いますと力強く話をしておられました。

中小企業同友会の理念には、「人間尊重の経営」というものがあります。
人は働くことを通して自己実現を行い、生きがいを持ち、幸せに生きる。
その経営環境を創ることは企業家の責任であり、それこそが「人間尊重の経営」である。
永田さんや小森さんが理念に掲げる「社員が幸せになれる会社」というのはまさにこの「人間尊重の経営」を体現したものではないでしょうか?

永田さんと小森さんの報告より、改めて企業家としての責任や使命を学んだ例会だったと思います。

総勢140名参加という、盛り上がりを見せた湖南支部7月例会。
湖南支部の勢いはまだまだ止まりそうにありません!

記:M.R