滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-湖南支部-

12月15日湖南支部12月例会を開催しました~自社でも役立つ会議の進め方(ファシリテーション力研修)

湖南支部 例会レポート

湖南支部12月例会を開催いたしました。

と き:2020年12月15日18:30~20:45
ところ:①Zoomミーティングルーム、②トラットリアデラメーラ
テーマ:自社でも役立つ会議の進め方(ファシリテーション力研修)
報告者:上野忠夫氏 株式会社トップ 代表取締役社長
参加者:25名

湖南支部12月例会は、ファシリテーション(グループ長)能力を高める研修を開催しました。中小企業家同友会の例会では、報告とグループ討論がセットになっていますが、それには訳があります。会員からの報告は「問題提起」であり、参加者にとっては問題を発見する場となります。また、グループ討論では、同じ報告を聞いていても、お互いの意見が異なることから、新たな学びを得たり、また「集合知」を創造する場でもあります。

これは、例会に限ることではありません。社内の会議にしても、2時間話し合った末に「鶴の一声」で決まってしまい、徒労感が蔓延することもあります。また、会議の出席者が発言しないのは、本当に考えていないわけではなく、場の雰囲気や話の振り方、地位の差などさまざまな要因で発言できなくなっているのです。グループ討論では、そういう場合には、「こたえのカンニング」をしましょう。グループ長が間違えていてもいいので「答え方」を示すのです。そうすれば、それをまねて答えることができます。そのようにして、グループ討論(会議)を円滑にすることがき、さらに参加者の主体者意識を高めることができるのです。

グループ討論では、無理して結論を出したり、意見を抽出してまとめる必要はありません。さしあたりは、「現状を認識する」ことが大事です。現状を認識し、それから理想(こうなれば良いのに)とのギャップを認識し、課題をみつけだします。
参加者に意見を出してもらうには、発言に対して否定をしないように気を付けましょう。これは、いわば「安心安全」の場つくりです。

グループ発表では、出てきた意見を簡潔に、箇条書きでもいいので列挙するだけでもOKです。無理に結論付けたり、まとめたりしないようにしましょう。

Zoomなどのオンライン会議では、パソコンなどのデジタル端末が必須ですから、そこにメールやLINEが入ってくると、ついついそちらに気がいって、報告内容や討論内容が入ってこないということになりがちです。なので、グループ長は、討論に入る前に、「有意義な時間にしましょう」というような「決意表明」をしてみましょう。そういう雰囲気作りが大切です。