滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-湖南支部-

湖南支部8月例会を開催しました。

湖南支部 例会レポート

湖南支部では、8月18日(火)18:30~20:45に湖南支部8月例会を開催しました。Zoomを使用してのオンライン開催となり、会員・他同友会・ゲスト合わせて42名が参加しました。
今回は「人を生かす経営の実践~会社は誰のためのもの?~」をテーマに、七黒 幸太郎氏(株式会社七黒 代表取締役 滋賀同友会副代表理事)にご報告いただきました。

七黒さんは15年前に、足場業の会社をご友人とお二人で創業されました。創業当時は若く、お金のため、事業拡大のために従業員を雇用していたと語られます。また、七黒さんにも余裕がなく、従業員に対してかなり厳しく接してしまっていたそうです。そんな状況下で、従業員の定着率が悪く、一緒に会社を立ち上げた友人もご退職されてしまいます。

七黒さん自身、この現状を「なんとかしないと」と考えておられらた頃に、知人のご紹介で同友会に入会されます。そして入会後に、ある会員さんから「経営者が目的も目標もなく経営していると、従業員は行先の定まらない船を漕いでいるような気持になるでしょうね。」と言われ、ショックを受けます。それから、経営者として会社の方向性を定めるために、経営指針を創る会を受講し、自社の経営理念を作成されます。

はじめのうちは、なかなか従業員に経営理念が浸透しませんでしたが、七黒さんは従業員に時間と経済のゆとりを約束し、同友会での学びと発見を元に、従業員が働きやすい環境を創ることに尽力されました。そうしていくうちに、少しづつ経営理念が社員に浸透していきました。

「従業員がどれだけ優れていようとも、経営者が変わらない限り会社は前進していかない」と七黒さんは語られます。今では後継者育成に取り組まれ、以前では考えられないほど、社員さんが主体的に行動してくれるようになったそうです。最後に「これからも同友会の学びと実践を繰り返して、よい会社、よい経営者、よい経営環境を意識的にめざしていく」と熱くご報告いただきました。