滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-共育委員会-

2021年度 立命館大学経済学部キャリアデザイン講義第8講にて大洋産業㈱ 小田柿 喜暢さんにお話しいただきました。

共育・求人委員会 その他活動

滋賀中小企業家同友会と立命大学経済学部との協力協定に基づいて開催しております同学生2回生を対象とした「キャリアデザイン講義」(担当:共育・求人委員会)第8講が11月18日(木)16:20~17:50、立命館大学びわこ・くさつキャンパスで行われ、大洋産業株式会社 代表取締役の小田柿 喜暢さん (滋賀県中小企業家同友会 北近江支部支部長)より「コア技術を周辺領域へいかし水環境ビジネスでアジアへ展開」をテーマに講義していただきました。

小田柿さんは
①ビジネスでの海外展開ついて
②学生に伝えたいことの2点についてお話くださいました。
をお話くださいました。


①東南アジア諸国での文化について
これからのビジネスは、地球全人口の1/3が密集している東南アジアが大きなマーケットになります。そう考えて我々大洋産業株式会社は2013年にベトナムに進出しました。皆さんは東南アジアにどういったイメージを抱かれるでしょうか?少し前と比べて、現在のベトナムは目覚ましい発展を遂げました。自然豊かな田舎というわけではなく、首都は人口900万人。日本の大阪や東京と比べても少しも見劣りしない大都会です。また、大都会となっていないところでも、その地域に根差した文化が垣間見えます。例えばでしたら、市場が毎日開かれ、夜はお祭りのような状態になります。また、移動手段としてのバイクがものすごい数がいます。車は日本車です。また、町はずれに流れる河が隣国との国境だったりと、日本にいては体験できないことが多くあります。市政の人々が川の水で炊事や洗濯をしているところを見て、我々はお役立ちができるのではないかと考え、水を浄化する設備を販売しています。

②これからはどんどん少子高齢化が進んでいきます。どんな職業に就職して生きていくのかを考えていかないと、これから先はきっと厳しい時代になっていきます。皆さんにはぜひ、やりたいことを実現する人生であってほしいと私は願っております。人それぞれ様々な形の「やりたいこと」があるかと思いますが、これだけは間違えないでほしいというものがあります。それは手段と目的です。手段とは目的を達成するために実行する手法のことですね。目的は得ようとして狙う対象です。今の時代は手段と目的を取り違えると生きるのが難しくなってしまうのかなと私は思っています。
では、仕事は何のためにやっているか?と考えたときに、導き出される結論は「自分が幸せになるため」です。ただ、自分だけが幸せになっていたのでは、満足できない時が出てきます。例えば皆さんの親しい人が、しんどそうな顔をしていたら、皆さんもあまり幸せにはなれませんよね。そのように考えていくと自分だけでなく、周りの人や、大きくいくと社会全体が幸せになれば、より自分の幸せが満足いくものになります。

要は、皆さんにお伝えしたいのは、自分の人生をマネジメントしましょうということです。皆さんは自分の人生の経営者です。皆さんは座右の銘を持っていますか?これが会社の経営理念に当たる部分になります。この経営理念がしっかりしていると自分の本当にやりたいことを見失わない。手段と目的を間違えない人生を送ることができます。目的が明確になっていると、そのために何をすべきかが見えてきます。友人と遊んでネットワークを広めるのか、資格や免許を取得するのか、やり方は様々あります。人生において目指すことは「自分が幸せになること」です。ですが、それだけは十全ではありません。周囲の人間や社会も幸せになって、初めて100パーセントの幸せを手に入れることが出来ます。重要なポイントは、人生はお金だけではないということです。時間は限られたもので、かつ、全人類平等なものです。しかし、お金には再現がありません。いくらお金があれば幸せかなんてわかりません。そのため、平等に与えられた時間を有効に使うことをオススメします。