滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-共育委員会-

立命館大学経済学部「キャリアデザイン講座」第5講で、北川 渉さん(認定NPO法人TSC 理事長)がご講演されました。

共育・求人委員会 委員会レポート

滋賀県中小企業家同友会と立命館大学経済学部との協力協定に基づいてスタートした同学部2回生対象の「キャリアデザイン講義」(担当:共育・求人委員会)第5講が10月26日(木)16:20~17:50にて開催され、認定NPO法人TSC 理事長の北川 渡さんが講義をされました。

本日の講義のテーマは「地域で仕事をする」だと説明し、学生に向かって「この中で起業しようと思っている方は?」と呼びかけました。まずイスラエルと日本のユニコーン企業の数を比較し、日本は中小・零細企業の割合が世界的に見ても高いことを紹介しました。※ユニコーン企業:評価額が10億ドル以上、かつ設立10年以内の未上場ベンチャー企業のこと。

まずは「地域で仕事をする」をイメージしてほしいと、ご自身の企業されたときのことをお話されました。
北川さんが起業に向けて動き出したのは大学2回生の秋でした。北川さんはびわこ成蹊スポーツ大学の2期生で、日本の大学名に初めて「スポーツ」の名が付いたということもあり、当時の同級生は個性的な方が多くいらっしゃいました。起業の準備として仲間づくりからスタートし、先輩・後輩・先生・役所などあらゆる人に自身の考える事業をアプローチしていきました。3年生の春から総合型スポーツクラブのTSCを創設しました。TSCは認定NPO法人で、19種目のスポーツを体験することができるスポーツクラブです。TSCはTAKASIMA-Sports-Clubの略で、現在の生徒数は約380名。これは高島市の小中学生の10%にあたります。

続いて地域で起業することについてお話されました。
北川さんは学生に向かって、「日常生活の困りごとはありますか?」と挙手を呼びかけました。学生から手は挙がりませんでしたが、それに対してぜひ”アンテナ”を立てて日常生活を過ごしてほしいと訴えます。
北川さんは最後に「地域で起業をすることとは、地域や自分の困りごと(ニーズ)を事業によって解決することです。地域と困りごとと自分のやりたいこと(ウォンツ)が重なっているとそれが事業になります。事業なんてほとんど思い付きです。大事なのはチャレンジすることなのです。」と起業について学生の背中を押しました。