滋賀県中小企業家同友会共育委員会主催の経営共育塾第3講が7月27日(水)18:15~21:00までクサツエストピアホテルでかい際され、21人が参加しました。
報告テーマは「人材の採用・育成・定着させる仕組みづくりと社風づくり」で、株式会社ピアライフ 代表取締役 永井 茂一 氏が熱く語ってくださいました。
赤字2500万円の債務超過の経営を引き継いだ永井社長は、「何のために働き、経営するのか?」「部下が育たないのはなぜなのか?」という課題に向き合い続け、同友会の学びを実践、経営理念の追求のために中長期ビジョンを立て、その方針や達成のための計画を何度も確認しながら、歩んでこられたそうです。
特に、人材の採用と育成に力を注ぎ、多様な人たちを受け入れ、その方たちが活躍するに至る事例紹介には、受講者の殆どが、触発を受けたに違いありません。
最後に中小企業の目指すべきところとして、「多様な人たちが、仕事を通じて支え合いながら成長し、それぞれがかけがえのない素晴らしい人生を送る。そして、仕事を通じて自らを磨き、仲間や顧客や地域社会からあてにされ、お役立ちすることに幸せを感じる働き方・生き方」を提唱いただきましたが、まさに体現者だからこその、思いがこもった言葉として伝わってきました。
その後のグループ討議は、「わが社は、何のために人材を確保し、どのように育ってほしいと考えているのか」をテーマに進みました。
以下、グループ討議での発表を抜粋いたします。
・改めて、人を生かす経営の深さに気づかされた。
・社員と理念を通して一丸になりたいが、浸透がむずかしい。
・事前課題で考えたことが浅かった。永井社長の報告やグループ討議によって、
見方が変わった。
・今までの自分の在り方を反省した。社員をどう育てていくか、使命感を感じた。
・お客様満足が、従業員の喜びにつながる。
・お客さんの反応が社員に返ってきていると、仕事の意味・意義の理解度ややりがいに繋がる。
・人と人とのコミュニケーション、出会った社員との縁、会社と個人とのつながりが大事だ
と感じた。
・従業員を信頼することの難しさを思い知らされた。
・理念は具現化してこそ、力を発揮する。社長も従業員も、理念が自分の言葉として日常に出てきているかがバロメーター。
これらの発表を受け、報告者の永井氏から、クレーム対応の際に社員の方々にあてた手紙を共有していただきました。多くの社員さんたちを泣かせたというその手紙には、社員の皆さん一人ひとりへの信頼が込められていました。「誰もの期待を超える仕事を一緒にしていこう!」という同志へのメッセージ。
社員や従業員さんを、共に理念の実現を目指す「同志」として信頼することが、人を生かす経営には不可欠なのだと学ばせていただいた時間でした。永井社長、受講生の皆様、ありがとうございました。
(プレゼンスクリエイト 笠井智美 記)