滋賀県中小企業家同友会

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経営共育塾第2講~強みを付加価値へ高めるマーケティング理論と実践から学ぶ~

共育・求人委員会 委員会レポート

滋賀県中小企業家同友会共育委員会主催の2016年度経営共育塾 第2講が開催されました!

6月29日(水)18時15分より、クサツエストピアホテルにおいて、経営者・経営幹部19名の参加で開催されました。

第一部は、「自社の強みを生かし付加価値を高めよう」というテーマで、近江化成工業株式会社の小林清社長よりご報告いただきました。ウレタン加工の下請けが中心であった経営を、どのようにして現在の、付加価値の高い新素材ブレスエアーの加工や新素材を使った自社製品の製造・販売中心に切り替えてこられたか、様々な例えを用いてお話いただきました。小林社長はその変化を「ITにびわこを絞って掛ければフランス革命だ」と表現されます。自分たちにとって当たり前のことを否定することから強みを認識し、その強みを特出させ、IT活用等と掛け合わせていくことによって、無限の可能性が広がるということを、近江化成工業さんの実践例を通して学びました。

 第二部は、「わが社の強みはどうすれば見つけ出せるのか?」というテーマで、グループ討論を行いました。経営者と経営幹部が一緒に取り組む事前課題があり、今回は「自社の強みを3つあげる」「その強みは市場の中でどのような独自性・希少性があるか」「その独自性・希少性は今後1~3年後どうなっているか」のレポートを各社で作成してきました。事前課題と小林社長のご報告を受けてのグループ討論は、短い時間の中でも非常に内容の濃いものとなり、異業種・他社の貴重な意見を聞き、自社を見つめ直し、各々が課題や今後の方向性のヒントを掴めた時間となりました。(記 宮川絵理子)

◯参加者の声から
「自社の強みは認識しているが、逆に言うとそれが弱みになりかねないところもある。強みを見出すには顧客目線をもう一度確認することが大切。強みを伸ばすためには、社員共育もやっていかなければいけない。違う目線を養って行きたい」
「恋愛はマーケティング。外に出て人の話を聞くことで自社を客観的に見ることができ、強みを発揮できる。さらにその強みを超えて、業界自体を組み直すことの構想がすごかった。社内の枠にとらわれてはいけない」
「強みとは何かと、問う人を増やすこと」
「自社に眠っている強みにどうやって気づくかが課題。その手段は客観的なものの見方がどれだけ出来るかだ。そのためには、違う業界とのつながりが重要。強みは弱みであることを考え、本当の強みといえるのか客観視することも忘れてはならない」
「通常の例会とは違い、経営指針を実践している企業の経営者と幹部社員が参加しているので、とても深い議論になる。事前の課題を会社で議論して参加しているので、とても深まり刺激的。このような塾に参加できて、本当にメリットがある」
「このような学びと議論を、会社に持って帰って一般の社員とどのように議論して共有していくのか。次は経営者と幹部社員の共育力が問われます」