滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-共育委員会-

2016年度経営共育塾を開講「情勢の変化を経営にいかす」で討論。

共育・求人委員会 委員会レポート

第1講 日時:6月24日(金)18:15~20:55
会場:クサツエストピアホテル 
報告テーマ:「今、私たちを取り巻く情勢がどうなっているのかを理解しよう」
討論テーマ:「情勢を知ったうえで、自分自身や自社で取り組むこと」
講師:立命館大学経済学部 準教授 橋本 貴彦 氏
参加人数:24人

6月24日(金曜日)18:15分から、共育委員会主催の経営共育塾が開講しました。
 この塾の開講の目的は、3つあります。一つ目は、指針経営のわかる経営者・経営幹部・社員(中堅以上)の育成です。共に塾に参加することで、自社の理念や優先すべき課題等への全社的理解を深めることができます。二つ目は、経営理念・指針書の理解を社内で広め深める人材の育成です。3つ目は異業種の他社との相互交流で、自社を客観視できる人材を育成することです。他の会員企業からも、多くの経営者及び社員の方が参加してグループ討論を行うので、相互交流によって自分と自社の立ち位置を客観的に掴むことができます。

第1講は、「今、私たちを取り巻く情勢がどうなっているのかを理解しよう」という報告テーマで、立命館大学経済学部 准教授 橋本 貴彦 氏にお話しいただきました。
 人口減少と日本経済について、労働力不足という切り口での問題提起、データに基づいた解説や人工知能の可能性など、示唆に富んだ内容でした。「少子化で少なくなる働き手のうちから、高齢化で必要になる人手をいかに確保するか」という課題や、働きながら介護をする人が増えていくということ、さらに少子化に向けては、企業が合同で保育施設を作るなどのご提案もいただきました。

まとめとして、「生産の組み合わせを変える」、「地域全体で働きやすい環境を創る」、「生産拡大を目的とせず、社会構成員の幸福を考える社会にしていくことが重要」などとお伝えいただきました。

グループ討論のテーマは、「情勢を知ったうえで、自分自身や自社で取り組むこと」というものでした。

事前課題シートで、「わが社を取り巻く経営環境(地域経済・市場・業界など)について」各社で検討してきたことを踏まえて、討論が進みました。IT関連の仕事やモノづくり、サービスを提供する企業間での意見交換は、様々な業種からの多角的な観点がある分、本質的な会話が展開されていました。

最後は、各グループから、これからの中小企業は、働く人の居場所づくりや働きやすい環境づくりが重要、人と人をつなぐ役割を担っている、自社は変化に対応しながら生き残るなどの意見が発表されました。(T・K)

今後の日程
第2講 日時:6月29日(水)18:15~20:55
<報告テーマ>「自社の強みを生かし付加価値を高めよう」
経営戦略、自社の強みの把握、商品(サービス)づくり
<討論テーマ>「自社の強み、付加価値」
<講師>近江化成工業株式会社 代表取締役 小林 清 氏

第3講 日時:7月27日(水)
<報告テーマ>「人材の採用・育成・定着させる仕組みづくりと社風づくり」
求人活動、教育・共育、人事制度、就業規則
<討論テーマ>「人を生かす経営を目指すために」
<講師>株式会社ピアライフ 代表取締役 永井茂一 氏

第4講 日時:8月4日(木)
<報告テーマ>「我が社は何をする会社か?経営理念と指針経営の実践」
経営理念、経営指針・計画づくり、実践
<討論テーマ>「指針経営の重要性」
<講師>株式会社ビイサイドプランニング 代表取締役 永田 咲雄 氏