滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-共育委員会-

滋賀同友会共同求人活動参加企業交流会を行いました。

共育・求人委員会 委員会レポート

滋賀県中小企業家同友会の共育委員会が取り組む共同求人活動に参加する企業の交流会が、5月19日(木)15:00~17:00まで滋賀同友会事務局で行われ10人が参加しました。

永井茂一共育副委員長(共同求人活動担当)より「人材の採用と育成で企業の活性化を~同友会の共同求人活動とは~」をテーマに、概要以下の通り報告がありました。

平成22年に「中小企業憲章」が閣議決定されました。この憲章には、中小企業は経済を牽引する力であり、社会の主役として地域社会と住民生活に貢献し、このような時代こそ中小企業が地域社会の担い手になると謳われ、中小企業の要諦は人材にあり、人材が大企業信仰にとらわれないように健全な労働感を養成し、魅力ある中小企業への就職を政府として応援することが指針に明記されています。

政府の言うように、中小企業は地域の暮らしをになっています。そして、その発展は人で決まります。同友会の共同求人活動は、1社では出来ないことを共同の力で実現しようと、採用から人材の育成までを同友会の仲間の力で取り組んでいます。

多くの中小企業で働く社員さんは、賃金だけを求めるために働くのではなく、企業の社会的な存在意義や、夢、将来の魅力で働いています。何よりも、その企業に魅力がなければ、人の採用は出来ません。採用しても共育力がなければ定着しません。社員にとって仕事のやりがいは、自分の会社が社会に役立っているという実感なのです。経営理念のない会社や経営指針のない会社では、社員はやりがいと誇りを持ってもらえません。

同友会の共同求人活動は、単なる人採り活動ではありません。企業を革新するための運動であり、地域に仕事をつくり、雇用を増やし、貢献する企業となる地域活性化の運動なのです。若者や学校、地域社会に中小企業の魅力を広める運動でもあります。

多くの中小企業が新卒を採用したと思いつつも、実際には取り組めていません。受注が増えたり、欠員が出たときの随時採用がほとんどです。
でも、学生には滋賀で魅力のある会社で働きたい。やりがいのある仕事がしたいという要望がたくさんあります。
この願いに応えるためには、同友会で学ぶ私たちが、労使見解の精神で人を生かす会社をつくる。経営指針を成文化し、社員共育を定期的に行い、経営計画には新卒採用を位置づけて、毎年一人採用にチャレンジすることです。
企業を良くするには、いろいろな方法がありますが、一番確かな道は、社員を採用することです。それも、新卒採用に取り組むことです。新卒を定期採用できる企業になるには、就業規則も賃金規定も人事考課も整備していくことが不可欠です。これは、本当は企業なら整備していて当たり前のものなのです。

新卒を定期採用する取り組みこそが、企業を強め、新しい仕事を生み出す原動力です。社員を採用してから仕事づくりを考えても遅くありません。

最後に、私たちには地域の多様な人材を採用し、いかすという使命があります。地域雇用を担うことそのものが、中小企業の存在する意義なのです。高齢者や母子家庭のお母さん、障がい者、働きづらさを持っている若者も含めて、私たち同友会で学ぶ経営者が率先して雇用に努めることこそが、地域を持続可能にして行きます。
そういうことを担っているからこそ、中小企業は社会の主役なのです。使命感を持って共同求人活動に取り組みましょう。

このあと、参加企業の採用計画や現況を交流しました。

滋賀では京都同友会と共に共同求人活動を取り組んでいます。
今年度の合同企業説明会は9月8日(木)12:00~16:00までメルパルク京都で開催します。

(M H記)