滋賀県中小企業家同友会

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株式会社金壽堂様の企業訪問行いました

経営労働委員会 その他活動

12月21日(月)「第37期経営指針を創る会」受講中の株式会社金壽堂様の企業訪問に参加させて頂きました。

今まで数々の会社見学に参加させて頂いて参りましたが、今回の見学、驚きと感動の連続であっと言う間に3時間が過ぎてしまいました。

歴史を感じさせる工場の横には文化財に指定されていても不思議ではない「洋館」が併設されており歴史と共に歩んできた鋳物師の当時の生活がしのばれます。


黄地社長に会社内を丁寧にご説明頂きました。社内には不思議なものばかり、同じ製品・機械が並んでいる一般的な工場ではなく、一つ一つを手作りしている職人の技術・伝統を感じ取る工場でした。

本日「鋳込み」を予定している梵鐘の鋳型を前に、黄地社長がお経を上げられています。これから始まる火入れに我々も緊張が高まります。

溶鉱炉の温度が1300度に達するといよいよ「鋳込み」です。黄地社長がお酒で鋳型を清めた後、鋳物師の皆さんが鋳型に向かい「合唱」緊張の瞬間です。
炉から運び1000度まで冷えた銅を一気に鋳型に流し込みます。
これから朝までゆっくり冷えるのを待ち、明日は鋳型を外し土でつくられた型を壊し梵鐘を取り出すとの事でした。

今回の見学を終え参加者全員が「良いもの見せてもろた。」と言って帰路に付きました。私は鋳物製造工程を見たのが初めてで大変勉強になりました。と同時に日本の梵鐘づくりがこの滋賀の地で脈々と引き継がれている事に感動しました。
お忙しい中、黄地社長にはご対応頂きました事感謝申し上げます。
そして興奮して写真を撮り続けクライマックス「鋳込み」でカメラのバッテリー切れにて写真が取れなくなった私に画像を提供して下さった田井様。有難うございました。

川崎 睦