滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-経営労働委員会-

第40期経営指針を創る会 第5講を開催しました

経営労働委員会 委員会活動報告

第40期経営指針を創る会 第5講が、6月23日(土)午前10時より、琵琶湖マリオットホテルにて開催されました。受講生9名を含み、総勢34名が参加されました。

1.坪田副代表理事(大津発條株式会社代表取締役)のご挨拶

経営指針創る会の受講が今の会社経営に大きく寄与していることの体験談と、同友会活動の根幹である「労使見解」(①経営者の経営姿勢の確立、②経営指針の成分化とその全社的実践、③社員をもっとも信頼できるパートナーと考え、共に育っていくということ、④経営を安定的に発展させるためには外部経営環境の改善にも労使が力をあわせていくこと)を会社経営のベースに、自社に添わせ運用していくことの重要性をお話くださいました。

2.分科会

本日の第5講は、
テーマ:「経営指針書にまとめる」
ゴール:「指針書作成にあたって」で理念の思いを伝え、実践をイメージすると設定し、3班に分かれ受講生各90分の報告と論議が熱く交わされました。
受講生が情熱を注ぎ込み作られた経営指針書の報告に対し、

“なぜ経営指針書を作ろうと思ったのか”の熱い思いが書かれた「経営指針書作成にあたって」や「経営理念」、「10年ビジョン」、「経営方針」これら全てが整合性の取れた内容となっているかを、質疑応答を繰り返し、確認し合いました。
その他、OB団からは核心をつく質問や、気付きを与える助言の数々が受講生へ届けられました。
・御社がなくなって困る人は誰ですか?なぜ困りますか?
その答えの中に、御社固有のお役立ちがあるのではないでしょうか。
・「経営指針書作成にあたって」「経営理念」「10年ビジョン」を、指針書を見ずに話せますか?見ずに話せるくらい腹落ちさせてください。
・指針書には、自社に足りないこと、これから取り組まなければならないことばかりを書いてしまいがちです。しかし、それではお読みになる社員さんは自己肯定できません。まずは、これまで(御社の価値)をしっかり認めてください。これまで積み上げできた御社の財産を基礎として、その上に更に積み足していくことで、成長・発展していくのです。
創る会では、この論議を通じて、受講生も、OB団も、皆が多くの学びと気付きを得られるのです。

3.テーマ勉強会「利益とは」
報告者:株式会社アド・プランニング代表取締役 川邉和明氏

会社があげた利益は、一体誰のものでしょうか?
社員みんなで稼いだ利益ですので、みんなのものです。
創る会の受講料は、会社の利益から支払われるものですので、創り上げた指針書は、社員に発表する責務があります。創って終わりは許されません。
また、会社経営と同じように、経営指針も毎年更新・発表が必要です。
経営者が変化・成長することが、ひいては会社が変化・成長することになるのです。
経営者は例外、経営者だから言い訳が許されるわけではない。会社を良くするためには、経営者が不退転の気持ちで臨まなければならないことを改めて学ばせていただきました。

4.テーマ勉強会「経営指針を創る会を学んで」
報告者:松尾バルブ工業株式会社 専務取締役 松尾直樹氏

経営指針書は、様々な要素で構成されている。そして、それぞれに気付きを与えてくれる。
例えば、「社員の年齢構成表」。若手社員、何年後かには結婚・家族を持ち、収入や行事事の休みが必要になることが見て取れる。将来のリアルな責任の重さを痛感。
「SWOT分析」では、強み・機会に着目すると、“うちの会社こんなにいいとこあるやん!”と自信を持て、その特長を発信することが、お客さんを惹きつけることになる。など、多くの学びと気付きを享受できた。
経営指針受講後から独自ではじめて今も続けていることが、気付いたことをノートに書き留める作業(1日30分)。これが心の支えになり、モチベーションにもつながっている。
など、実践されている指針経営での気付き、学び、自信、確信をお話くださいました。