滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-経営労働委員会-

第41期経営指針を創る会 第1講を開催しました

経営労働委員会 委員会活動報告

 

第41期経営指針を創る会 第1講が、2018年10月19日(金)午前10時~20日(土)12時にかけて、琵琶湖マリオットホテルにて開催されました。今回の受講生は6名でOBOGを含め、約30名が参加されました。

 

開講に当たり、坪田副代表理事からのお言葉から始まり、身の引き締まるスタートとなりました。そして川邉総合座長から「同友会がめざす経営指針成文化と指針経営の実践」のお話がありました。

 

その後は早速2つのグループに分かれ分科会が始まりました。
第1講のテーマは『課題シートの報告と議論』、ゴールは『経営理念の必要性と労使見解の精神を理解する』です。課題として提出された経営理念検討シートに基づき、受講生の皆様が「何のために経営をするのか」「自社の固有の役割とは何か」を中心に、真剣に討論を重ねて経営指針創りを進めました。「それってどういう意味ですか?」「あなたにとって経営とはどういう事ですか」OBOG団からのそんな問いかけの連続に、四苦八苦されたと思います。

テーマ勉強会では、三重大学・人文学部准教授の青木先生より、『労使見解の精神を経営指針つくりにいかす』という内容でした。「中小企業は稼ぐ力と人を育てる力を持つことが大事であり、お客様から選ばれる会社であると同時に、働く人から選ばれる会社となる事を目指す。そのためワクワクするような経営理念が必要であるという事をご講義頂きました。また、労使見解に見る経営者の責任と覚悟、それらを組み入れた指針経営を取り組むことがいかに今日の中小企業にとって重要であるか。労使見解と指針経営の繋がりについて理解を深める内容でした。

夕食後は「夜学」が行われました。受講生一人ひとりに「自己紹介~生い立ちから現在まで」について、30分ずつお話しして頂きました。OB団は一切口を挟まず黙って聞くという姿勢であり、受講生はとにかくひたすら自分の事を話し続けました。その事によって、経営検討シートでは素直に書けなかった素直な自分の姿、大切にしている人生観や価値観などを再発見できたのではないでしょうか。また、OBOG団は聴く姿勢と共感によって、受講生の「人間性」「価値観」を理解し、今後の分科会において本音で対話できる関係、問題意識やありたい姿を共有できる関係が構築できました。

翌朝8時からは夜に修正された経営理念再検討シートを基に論議し、「何のために経営をしているのか」を再度熟考する講義となりました。受講生だけではなく、OBOG団も新たな気付きや学びがあり、「経営理念を創る」「経営指針書を創る」「指針経営を実践する」という共通の目的で共に学び合う、高めあう場となりました。

最後に次回までの宿題である経営検討シートⅡのプレゼンがありました。内容は「何のために経営しているのか」「わが社の固有の役割は何か」などの項目を、更に深く掘り下げた内容の記述を求められた課題です。

とてもハードな、しかし実りのある2日間でした。第41期から講義数が6講から7講に増え、量も質も充実した内容となります。経営指針書は決して誰にも譲ることのない自分自身の『魂』を表明するものであり、今後会社が成長していく時には、創り上げた経営指針のもとで成長していき、逆に会社が苦しい場面であっても、その経営指針があれば立ち直っていけるもの。またこの先、社員が思い悩み、そして立ち止まったとしても、その経営指針があれば解決していけると自信を持ってもらえる、会社全体の道標・光となるのが経営指針書です。
最終講までまだまだ先ですが、OBOG団も一緒になって真剣に向き合う覚悟ですので、共に新たな気付きや学びを得ていきましょう。