滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-経営労働委員会-

第39期経営指針を創る会 第1講スタート!

経営労働委員会 委員会活動報告

2017年5月19日(金)10時~20日(土)12時にかけて、第39期経営指針を創る会・第1講が「琵琶湖コンファレンスセンター」にて開催されました。会場も新たにいよいよ長い合宿、長い半年間のスタートです。
今期第1講は受講生が9名と19名のOB団の合わせて計28名が参加しました。

開講に当たり、服部経営労働委員長よりご挨拶を頂き、その後は早速3つの分科会に別れ、課題として提出された経営理念検討シートに基づき、受講生の皆様が「何のために経営をするのか」、「自社の固有の役割とは何か」を中心に真剣に討論を重ねて経営指針創りを進めました。

第39期のテーマ勉強会では、三重大学・人文学部准教授の青木雅生先生により、「2017年における情勢から見た『労使見解』と経営指針成文化の意義」について講義いただきました。21世紀の企業経営を取り巻く社会・経済・政治的環境を俯瞰することの大切さ、「労使見解」に見る経営者の責任と覚悟、またそれらを組み入れた指針経営を取り組むことがいかに今日の中小企業にとって重要であるかをご講義頂き、労使見解と指針経営のつながりについて理解を深める内容でした。

その後、服部委員長から初の試みとして、立場と考え方の違いを理解することを狙いとしたワークとグループディスカッションが行われました。身近な恋愛のもつれ話を題材に、立場が違えば考え方も異なることについて理解が深まり、経営者と従業員の関係性や相互理解を深めるための大変有意義な時間となりました。長い一日をつなぐための、思考の切り替えという意味でも良かったという感想も聞かれました。

夕食後は「夜学」として、各班の交流部屋で受講生一人ひとりに「自己紹介~生い立ちから現在まで」「これまでのターニングポイント」などについて40分づつお話をいただきました。とにかく受講生は自分のことを話す、OBは一切口を差し挟まずに聞くという姿勢に徹底して行われる夜学は、1日の大変な勉強会を終えた後としてはかなりハードな企画です。
しかしながら、40分ひたすら自分のことを話すという作業を通して、率直に書けなかった素の自分の姿、大切にしている人生観、価値観などを再発見し、経営理念検討シートの課題に活かせることができた、という受講生の声も多く挙がっていました。どうしても課題として作成する経営理念検討シートには聞こえの良いことを書いてしまいがちなので、非常に有用な企画でありました。