滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-経営労働委員会-

第42期経営指針を創る会第3講を開講しました~経営理念と10年ビジョン~

経営労働委員会 委員会活動報告

第42期経営指針を創る会第3講を開講しました。

2019年12月19日9:00~18:00、琵琶湖マリオットホテルにおいて、第42期経営指針を創る会第3講を開講しました。受講者11名、OBOG団17名が参加しました。

第3講のテーマは「10年ビジョン」。ビジョンとは、「経営理念を追求していく過程における自社の理想的な未来像(ありたい姿)を具体的に書きあらわしたもの」で、中同協では、「10年後のありたい姿」を経営指針書に取り入れるよう薦めています。3年後、5年後のビジョンでは、現状の積み重ねとしてのビジョンしか描けませんし、現在進行している事業計画と重複することもあります。そこで、10年後という遠からず近からずのビジョン、しかも経営理念にもとづき、ワクワクする、実現したいというビジョンを描こうということです。もちろん、ビジョンだからといって、絵空事を描いて終わり、というわけではなく、できれば数値で表現できればよいですし、具体的にはどのような状態になっているかという定性面でも具体化できれば素晴らしいのです。

しかし、そう簡単にビジョンを描くことはできません。まず「ビジョン」とはなにか、を理解することも難しいですし、夢を描くこと自体が、今日明日の経営に懸命な経営者にとって、難しいことです。分科会では、提出された課題をもとに議論をしますが、現状の延長線としてのビジョンを書いてしまったり、数値の面から裏打ちされていなかったりします。また、経営理念を毎回、練り直し練り直ししているところですので、経営理念が明確でないとビジョンも経営者個人の夢になってしまい、社員や取引先、地域社会に理解してもらえないことになってしまいます。OBOG団からの質問も、提出された課題から、いかにワクワクするビジョンを導くか、また、ビジョンを定量面・定性面に裏打ちさせるかというものになりました。

分科会に続き、次回課題プレゼンテーションを行ないました。次回の課題は「自社分析」です。役員を含む社員の年齢構成表とそれが10年後どうなっているかを書き出し、また、SWOT分析、3C分析から事業ドメイン(誰に、何を、どのように)を考えます。
プレゼンテーションでは、西村隆さん(㈱ピアライフ)より、SOWT分析の説明があり、うどん屋をモデルにSWOT分析をおこなうワークショップをしました。

最後に、共育・求人委員会の宮川草平さん(宮川バネ工業㈱)、小田柿喜暢さん(大洋産業㈱)から、同友会運動と共育・求人活動についてご報告いただきました。