滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-経営労働委員会-

7月18日 第42期経営指針を創る会第6講を開講しました(Zoom開催)

経営労働委員会 委員会活動報告

第42期経営指針を創る会第6講を開講いたしました。

当初今年の3月に予定していた第42期経営指針を創る会第6講は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて延期しておりました。今般、経営労働委員会で再開を議論し、Zoomミーティングルームを活用して開催することといたしました。
第6講では、当初は、この半年の間取り組んできた課題を経営指針書としてまとめる予定でしたが、コロナ禍の前と後とでは、これまでの分析(顧客、地域、強み、外部環境など)がそのまま通用するものではないし、そしてその分析をもとに経営理念と経営指針書を成文化しても、この状況を乗り越え、そして自社を維持し発展させるためには十分ではないだろうという懸念がありました。
そこで、今回は経営指針書をまとめる前に、「PEST分析」を課題として設定し、分析をあらためてしていただき、改めて現状にあった経営理念と経営計画を立ててもらおうという趣旨にいたしました。
もちろん、その趣旨は、経営指針書を作成するな、ということではありません。コロナ禍の影響があまりなく、従来の経営理念・経営計画でいけると判断された受講者については経営指針書を提出していただきました。


さて、第6講は8月に予定している第7講にむけて、経営指針書の完成に向けて議論をしなければなりません。延期していた間に、経営指針を創る会の緊張感が抜けてしまった方もおられます(受講生、OBOG問わず)。

中小企業家同友会のいう経営指針書は、経営者の価値観やこれまでの人生あるいは願望(欲望)を十分に反映させた、借り物ではない血の通った「経営理念」と、その理念の10年後の実現した姿である10年ビジョン、そして10年後のビジョンを達成するための中長期計画、単年度計画からなります。ビジョンは、遠すぎても近すぎてもいけません。
「そのビジョンを達成するために10年かかるの?」「すぐにできない理由は何ですか?」「ビジョンの裏付けとなる数字は理解していますか?」というOBOG団からの鋭い質問が出されます。
また、現状分析で問題を把握しながら、その解決の手立てもなくビジョンを描いたり、中期計画をたててしまうと、絵空事になってしまいます。その点についてもOBOGから指摘があります。

そして、「経営理念は言葉としてよくできているが、あなたらしさがない」とか、「あなたをよく知っている人ならこの経営理念を理解できるが、新入社員にわかってもらえる言葉なのか?」「お話ししてもらうと考えていることはよくわかるが、この言葉で表現できているのか?」という大詰めの議論が交わされました。

次回、第42期経営指針を創る会第7講(最終講)は、8月22日(土)にクサツエストピアホテルと草津市立まちづくりセンターにて開講いたします。