第42期経営指針を創る会第7講&修了式を開催しました。
2020年8月22日13:00~17:00、クサツエストピアホテルにて第42期経営指針を創る会第7講および修了式を開催しました。受講者、OBOGあわせて25名が参加しました。
第42期経営指針を創る会は、新型コロナウイルス感染症の影響により、第5講から開講をストップ。推進機関である経営労働委員会で議論し、第6講はZoomで開催することとなりました。最終講である第7講は、経営指針書の発表会。この8か月間、受講者の皆さんとOBOGの皆さんが魂をぶつけ合いながら作り上げてきた経営指針書の発表を、オンラインで開催してよいものか。経営労働委員長の川邉和明さんをはじめ、経営労働委員のメンバーは、さまざまな情報を収集し、リスクを熟考した結果、感染防止の対策を徹底すること、ソーシャルディスタンスを十分とるなどの配慮をしたうえで、ホテルでの開催を決定しました。
経営労働委員長の川邉さんより第7講開講にあたっての挨拶がありました。
「経営指針を創る会は本日で修了となりますが、終わりではありません。これからがスタートです。指針書を発表し、毎年毎年、実践していくことが本当の指針経営です。今日の指針書発表会では、OBOGの皆さんは社員さん、取引先、金融機関に成り代わって、皆さんの指針書を読み、質問されます。しかし、実際の経営においては、だれも皆さんに聞いてはくれません。社員さんも、たとえ不満があったとしても、社長のあなたにはだれも言ってくれません。指針経営は、社員の声なき声をきく、経営者と社員という、立場が異なり絶対に分かり合うことのない関係において、信頼関係を築こうと絶えず努力することです。それは並大抵の努力ではありません。ですから、経営指針を創る会を終了したら、滋賀同友会の委員会に参加しましょう。例会にはかならず参加しましょう。」
永井茂一代表理事にもご参加。
何のために経営をしていますか、自社の固有のお役立ちはなんですか、社員を信頼できるパートナーと思っていますか(どうすればパートナーになれますか)、自社にとって地域とは何ですか、という経営指針を創る会で何度も何度も問いかけられた質問は、経営者の魂のこもった経営理念を創るために不可欠な問いかけです。もちろん、すぐに答えられるものではありません。経営において何度も何度も何度も問いかけ、自分なりの答えを書いては修正、書いては修正を繰り返して、出来上がるものです。でも、自己満足な理念ではいけません。できれば、社員の皆さんと一緒に考えましょう。そして、取引先、金融機関にも発表しましょう。悩むときがあれば、同友会の仲間に聞いてみましょう。例会に参加しましょう。全国大会にも参加しましょう。なにせ、経営理念に基づく指針経営には、終わりはありません。
中小企業家同友会は、「よい会社になろう、よい経営者になろう、よい経営環境を作ろう」という目的をもち、経営指針書を最大のツールとして「労使見解」の実現に日々努力し、その経営の実践経験を例会で報告し、グループ討論で他の経営者の意見を学び、そしてまた自社経営に努力する。そうすることで、「人を生かす経営」を実現し続け、人が輝く地域が輝く社会を実現しようとする運動です。
経営を創る会を受講された皆様も、生き続き人を生かす経営に尽力するとともに、中小企業家同友会という学び場において、ともに学び、ともに育ち、ともに努力していきましよう。