滋賀県中小企業家同友会

委員会活動について-経営労働委員会-

第43期経営指針を創る会第6講を開催いたしました

経営労働委員会 委員会活動報告

7月31日(土)9:00~17:25、第43期経営指針を創る会第6講を開催いたしました。


受講者12名、OBOG19名、計31名の参加でした。
今期初挑戦のオンライン開催による運営が、回を追うごとに、主会場やリアルに集まる分科会、オンライン分科会の会場を繋ぐハイブリッド型の運営に進化して参りました。

第6講のテーマは、「自社事業分析(修正)と自社財務分析から、中期経営計画を立てる」です。この日の目指すゴールは、「人間尊重経営をするために必要な、強靭な経営体質の構築に向けた具体的中期経営計画の策定」です。

冒頭に永井代表理事から、「今回は、いよいよ夢にはしごをかける段階に来ました。自社が本当に社会から必要とされているのか、経済的な継続性を見ていきます。仲間の幸せや、顧客や社会に貢献できる具体的な計画になっているか?”ということを、財務分析や3か年の利益計画の作成を通じて検証していってください。」という励ましを頂きました。
川邉総合座長からは、「ここからは、地に足をつけて未来を展望する指針書づくりに入っていきます。そのために大切なのは、社会性・科学性・人間性に裏付けられた経営理念です。経営理念から経営計画に至る整合性を中心にOBOGからの突っ込みが入り、かなりきつくなってくると思います。しかし、経営理念を柱とした経営指針書に成文化してまとめ上げる過程で、経営者としての覚悟が試されていきます。」と受講生の背中を押す言葉が送られました。

分科会では、OBOGからの「第5講で立てた経営方針・中期計画が、3か年の利益計画に反映されているのか?」「自身が向き合うべきところはどこなのか?」を問い直す投げかけを受け、経営理念の表現や言葉の意味を考え直し、より思いを込めた言葉を創り上げていかれる参加者もおられました。

分科会終了後のテーマ勉強会は、三重大学 青木雅生教授に「指針経営の実践による企業づくりとは」というテーマで、経営理念から単年度計画まで、一貫性のある経営指針書の実践についてお話しいただきました。
次回の課題「経営計画の重点課題と単年度計画」について、小田柿班座長から、作成の仕方や気を付けるポイントなどを解説いただきました。経営理念~経営計画までを、行ったり来たりしながら一貫性を確認して、経営理念を見直してくるよう、温かい励ましを頂きました。

第43期も、あと2講を残すばかりになりました。次回は、これまで半年間取り組んできたワークシートを1冊の経営指針書にまとめ上げ、客観的に議論する段階に入ります。

ぜひ、今一度、経営指針を創る会のオリエンテーションで学んだ、人間尊重の経営や労使見解のことを思い起こしてください。
そして、経営全体を「自社をとりまく外部環境・内部環境、現状と未来、自社の存在意義、自身も含めた経営の場に集う人たちの幸せ」という観点で、時間軸をもって俯瞰してみてください。最初のオリエンテーションではピンと来なかった「人間性・科学性・社会性」という言葉が、きっとあなたに何かを語りかけてくれるはずです。