同友会の学びと実践を実直に続ければ必ず会社は良くなる!
9月26日(木)18時から20時30分まで、旧大津公会堂3Fホールにて、大津支部9月BIG例会が開催され63名が参加しました。
昨年度9月のBIG例会に続き報告者が女性であるという点では、嬉しい記録更新をしました。報告者は、宮川バネ工業(株)専務取締役、宮川絵理子さんです。絵理子さんは東近江支部で支部運営に尽力されつつ、公私とも福祉関連の業界では幅広い団体や施設から提言やアドバイスを求められるなど精力的に活動をされています。また、今期より滋賀同友会女性部長として理事にも就任され多方面に渡って活躍して下さっています。
絵理子さんは嫁いだ人がたまたま会社経営者の子息であったのですが、当人には経営者になる意思はなく、絵理子さんも私たち夫婦にはどちらも経営者の才覚など全く無かったと振り返られました。しかしそこから急転直下、M&Aの話が持ち上がる中、働きたくないと公言していた現社長が「大好きな祖父が創業したこの会社をこのまま手放していいのか」という想いから承継を決意され、二人で一人前の覚悟で準備期間もないまま新社長と専務に就任されました。
その日からお二人は会社継続のため一番大事と位置づけした社員との良好な関係構築のため、まずは理解を深め合う為にありとあらゆる手を尽くしていかれます。しかし、社員からなかなか信頼を得る事が出来ず険悪ムードの状態が暫く続く事になります。ここで「頼るものは同友会しかなかった」と。同友会の学びは諸先輩方の自らの経験に起因するもので、理屈や綺麗ごとではない生きた教えであるという点で、お二人は疑う事無く文字通り「実直」に学びを実践して来られました。
それから10年間強い覚悟は揺るぐ事無く、経営指針成文化、社員共育、共同求人の三位一体の大切さを正しく理解し実践してこられました。
厳しい言葉を浴びせられた最悪の社員との関係も見事に改善され、社員の80%以上がこの会社で働けて良かったと回答する「滋賀でいちばん大切にしたい会社」に選ばれるという快挙を成し遂げられました。
10年間継続して来られた経営者の覚悟、その学びと実践の力を実感するご報告でした。
経営者の生き方、社員との関係性に対する考え方、同友会の学びの本質とその学び方を改めて気づかせて頂いた内容でもありました。
「同友会の学びと実践を実直に続ければ必ず会社は良くなる!」同友会の学びが何なのかにまっすぐに答えて下さったご報告でした。(記 松崎悦子)