大津支部
例会レポート
大津支部6月例会が28日(金)18:30-21:00に大津ふれあいプラザホール (明日都浜大津4F)で開催され34人が参加しました。
報告者は山本光洋さん((株)SOLEPRO 共同代表、滋賀同友会大津支部副支部長)。「会社をやらないと決めた僕が 会社の代表になったわけ」をテーマに、山あり谷ありの経営実践と教訓をお話しいただきました。
山本さんは三代続く料理屋の後継者でした。
大学を出て銀行に就職し、30歳で脱サラし、板場の修行を始めました。ところが父親が料理屋を廃業したことから、インターネットの仕事を始めるも失敗。あるコンサルの運転手をしながら勧められてweb制作会社を設立しましたが、社員にお金を持ち逃げされて借金まみれになり、返済のためになりふり構わず仕事をした(反社な仕事はしていません)そうです。
友人の会社がホームページで困っていると相談され、そのページをやり直すことから今の事業は始まりました。事務所は友人の空き家を改装した溜り場で、さながら隠れ家のような場所だったとか。
口コミでホームページで困っている人を助ける仕事が入って来て、「それなら世直しのため」だと、友人と3人で会社をスタート。すぐに考え方が違う1人が出て行って、現在の共同代表と二人で続けたきたそうです。
やると決めたら必ずやる、何とかなるを信念に、営業はせず目の前のお客さんに100%集中する。売上を上げるには社員が必要だと採用しますが、結局大量離脱され仕事は合っても出来ないので赤字に転落したことも。
必死で黒字転換した決起集会で、社員が誰も経営理念を知らなかったことに気づき、きちんとした会社を作ろうと決意したそうです。
同友会へは2010年に入会。東近江支部のネットビジネス研究会に呼ばれたことがきっかけでした。
そこで「仕事はお金儲けのためにやっています」と話すと「お前、それは間違っとる!」「同友会で勉強しなさい」と言われるがままに入会し、経営指針を創る会に参加したそうです。
創る会で話されている「自主・連帯・連帯の精神」という言葉がとても新鮮で楽しかったとも。なによりも、自分がやろうとしていることを他の経営者から評価してもらえることは本当にためになったそうです。
でも、社業のかまけて休眠会員になってしまいました。
でも「会社をもういちどつくり直そう」と思い、眠りから覚めて同友会へ復帰しました。復帰2年目には大津支部運営委員になり、今年度から副支部長を引き受けました。
それは、「役得がある」から。同友会運動と企業経営を不離一体にするには、役員になって諸先輩の姿から学ぶことが一番早道だと思ったからだそうです。
最後に、「経営者にとって経営と人生はイコールであり、仕事のできるやつは、仕事と自分を切り離さない」と強調。
1.自分の居場所は必ずつくる(何かのコミュニティに属する。山本さんにとって同友会は❝最高の居場所❞)
2.行動のみが未来をつくると自覚する(知っていることとやっていることは天と地の差がある)
3.自分の選択した現実を理解する(誰かのせいにしない、たとえ言われてやったことでも)
と経営者として大切にしている3つの姿勢を紹介しました。グループ討論では
①「同友会での学びで、貴方が会社で実践したことは何ですか?」②「同友会で、何を学びたいですか? 学べてないことは何ですか?」をテーマに6つに分かれてい話し合いました。