滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-大津支部-

大津支部8月例会を開催いたしました。~自分のための経営から、地域を元気にする経営に~

大津支部 例会レポート

滋賀県中小企業家同友会 大津支部8月例会を開催いたしました!

日時:2019年8月23日㈮ 18時30分開場 21時閉会
会場:旧大津公会堂
例会報告者:安田英康 氏  (株式会社安田工務店 代表取締役)
例会報告テーマ:『目標なき経営 指針作成で見えた大切なモノ ~自分のための経営から、地域を元気にする経営に~』
司会:菱刈学 ひしかり公認会計士事務所
座長:松井敬樹 サークルワークス株式会社
参加者:35名


2019年8月23日金曜日18時30分より旧大津公会堂にて、滋賀県中小企業家同友会 大津支部 8月例会が開催されました。

報告者は株式会社安田工務店 代表取締役 安田英康さんです。

長浜市に拠点を置く安田工務店は建築材料販売 安田建材としてスタートされました。三代目である安田社長は高校・専門学校を卒業後、大手ハウスメーカーの下請け大工に就職されました。地元長浜で、大工の丁稚で数年働いた後、実家の家業を継ぐため戻ってくることになりました。
当時「何か新しいことをしたい」安田社長と「何も新しいことはしなくてよい」と考える父と経営方針の違いで衝突を繰り返しておりました。

そんな中、カッコイイお家を建てる、工務店の見学会に足を運ぶうちに『長浜にカッコイイ家を建てたい・広げたい』という想いが湧き、家業とは別に安田工務店を創業されました。当初、飛び込み営業を繰り返す日々の中、地元の友達からは「悪徳営業」と誤解されたりもしましたが、自分の想いを伝え、最初100万円のリフォームそして地元会館の増築、指名でのリフォームなど徐々に数も増やしていかれます。

そして26歳の時、初めて新築を手掛けることになりました。それを機に「もっと建築の勉強をしよう」と思い、その後10年間の下積み期間を経験されます。その間、同業他社の協力やアドバス、自ら激アツなSNSを投稿していくなどしていく結果、年間4棟だった受注が2013年には16棟と急成長されます。売上げは急成長していく中、社内で人を育てていくことが出来ておらず、社内の雰囲気は悪く、それでもカッコイイ事務所を作れば、たくさん有能なスタッフが集まると考えてしまった結果、4人入って4人辞めるという、危機的な状態で、売上げも半分に落としてしまいます。そして社員さんから「私たちは将棋の捨て駒じゃない!」と言われたのを機に、自分が変わり、正しいチャレンジをしていくことを目指していかれます。今まで自分中心だったのを周りの幸せ中心へとシフトしていかれます。

そして経営指針書を作り、『スタッフのワクワク』を大切にすることを発表されます。良い職場・環境作りに尽力されたことにより、売上げも以前より更に成長されました。同友会で経営指針を作り学んだことは『夢を持つこと』『10年後の壮大なビジョンを持つこと』と安田社長はおっしゃられました。
今後も安田社長は社員・お客様・安田工務店に関わるすべての方々を爆笑の渦に巻き込む家造りを約束され報告を終了されました。
安田社長の報告後、座長の松井敬樹(サークルワークス代表)さんの言葉で「これは単なる安田社長のサクセスストーリーではなく、みんなと同じように日々、明日の生活や売上など、それぞれのステージがあり、誰もが踏んでいくような話であり、みなさんのステージを踏まえたうえで、今、自分に何ができるか?するべきか?を考える機会になったのでは」とありました。

安田社長 貴重な報告ありがとうございました。

 

記事:奥村健さん(㈱奥清代表取締役)