滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-大津支部-

大津支部 9月例会開催しました「決断と行動」

大津支部 例会レポート

9月29日(木)18:30~21:00、浜大津明日都4階ふれあいプラザにおいて大津支部9月例会が開催され、会員、ゲスト、事務局含め37名の参加がありました。

報告者は滋賀同友会の元・副代表理事/湖南支部支部長の㈱タオ、ファウンダー/会長の井内良三氏。テーマは「決断と行動 ~激変する経営環境を生き抜いた30年ストーリー~」。座長に㈱グリップ、代表取締役の氏家悠滋氏により実施されました。

 

報告は井内氏の生い立ちに始まり、㈱タオの社名の由来や創業時の思い、自社開発商品の大ヒット、そしてその直後に到来した大手販売会社の離反による全面戦争で、売上が急拡大から急降下の「マッターホルン経営」にいたるまで激動の二十余年をご報告いただきました。

2007年には同友会に入会され、自社開発商品へのこだわりと、社員を大切にする風土で安定期が続き、「死ぬまで社長をやる!」と思っていた矢先、急転直下の事業承継を迎えることとなります。ご自身でも予想だにしなかった事業承継の新たなかたちに、参加者も驚きを隠せない様子でしたが、半年以上の引継ぎ期間を終え、翌9月30日をもって相談役さえも降りるという少し衝撃的な展開を迎えました。

加えて最後はシャンソン「アムステルダム」の大熱唱で、井内氏最後の報告が幕を閉じました。経営者人生30年のしめくくりに、熱い報告とグループ討論が執り行われました。

 

人生には良いことと悪いことが起こるのではない、うれしいことと「後で」うれしいことしか起

 

こらない。すべてを受け入れ、主役として生きる。偉大さではなく、主体的に生きているかどうか、なりえる最高の自分になることこそが自己実現、と経営論におさまらない、人間力、人生観を問われる最高の例会になりました。

 

報告を依頼したときには予想もしていなかった会長退任と同友会退会を翌日に控え、第二の人生の門出を祝い、同友会への貢献を感謝す

 

る石川支部長からの花束贈呈ののち、21名の大所帯で懇親会へ移動、夜が更けるまで学びを深める機会となりました。