滋賀県中小企業家同友会高島ブロック恒例の望年研修会が、12月5日(月)18:30~21:00まで創作割烹「ときわ」さんで行われ10人が参加しました。
第1部は、オリーブ社会保険労務士事務所の枝 陽子さんより「会社を元気にする!!使いやすい『助成金』活用術」をお話ししていただきました。
最近の助成金は、中小企業の労働環境を良くしたり、人材の育成や女性・高齢者の雇用に関するものがたくさん出ていて、雇用保険の適用事業所であれば募集の要件を満たせば支給されるそうです。「へぇ~そうなのか」と思って説明を聞きながら資料を見ていくと、「これならうちでも使えたはず!」「今からでも活用できるんじゃないか?」という助成金が本当にたくさんあることに驚きです!。
これ、知っているのと知らないのとでは、100万円単位で違いが出るなぁと。実際そう思いました。
たとえば、「キャリアアップ助成金」。期間の定めのある有期契約労働者や短時間のパートさんを、正社員や無期雇用(期間の定めのない雇用)にに転換しようとするときに、一人あたり30万円~60万円の助成金が出ます。さらに対象者が母子や父子家庭の父母の人なら加算までされます。
「特定就職困難者雇用開発助成金」は、障がいのある人や母子家庭の母親、60歳~64歳の高齢者をハローワーク又は民間の職業紹介事業者の紹介で雇用するときに、短時間労働者以外の人なら1年間で60万円~240万円、短時間労働者でも40万円~80万円もの助成金が出ます。
「高年齢者雇用開発特別奨励金」は65歳以上の人をハローワーク等を通じて雇用するときに、50万円~70万円の助成金が出る。
「トライアル雇用助成金」はハローワーク等の紹介で最長3ヶ月間お試し雇用ができ、月4万円で最大12万円の助成金。しかも3ヶ月の期間満了の際にマッチングが上手くいかなければ契約を満了できるという制度です。
その他にも、「キャリア形成促進助成金」は上手く活用できれば一つの助成金で50万円、複数うければ最大250万円が支給されます。
このように、中小企業が本気で地域の多様な人材の確保と育成に取り組もうとするなら、手厚くかなり多くのメニューで助成金をうけられます。本当に知っているのと知らないのとでは大違いです。
参加者からは、早速実務の相談がしたいという手帳合わせも行われ、とても有意義な情報を得られた研修会でした。
このあとは、七黒さん((株)七黒組社長)のご発声で乾杯。
あっという間の1年を振り返りつつ、良い企業づくりの課題、高島の経営資源の可能性、地域課題を担える大きな同友会づくりを語り合いめました。