滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-高島支部-

高島最後のブロック長としてのリーダーシップ~高島ブロックオープン例会~

高島支部 例会レポート

高島ブロック3月例会記録

日時:2023年3月15日(水)18:00~20:30 懇親会21:00~22:30
場所:可以登楼別館(今津駅前)
参加人数:23名
ゲスト:1名(山田京子さん)

(司会)大辻さん
(開会挨拶)出口さん
(報告)株式会社Mio カラーサロンMirishマネージャー三田村吉則さん
テーマ「会社3番手男の経営哲学~高島最後のブロック長としてのリーダーシップ~」

略歴は、1985年マキノ町生まれの37歳、2013年に株式会社IWMTに入社し美容院のカラー専門店を立ち上げる。その後、2017年に外資系保険会社に入社し、その間に同友会に入会することとなる。2023年に株式会社Mioに入社することになる。そして、「会話のいらないカラーと髪質改善専門店」Mirishを立ち上げる。

美容業界の現状は、大変なレッドオーシャンとなっており、全国に約21万件有る。
コンビニが約6万件、信号機の設置箇所が約18万件なので、美容業界は飽和状態。
昔よりは改善されている会社もあるが、給料面の問題や拘束時間なども長く、美容師を目指した人の途中リタイアが多い。女性が多い業界に関わらず、結婚や出産後の復帰が少ない。業界としては、大手の過去のトータルビューティーサロンから専門店展開サロンが急増している(カット、カラー、ネイル、マツエク、ヘッドスパなど)。
30%が男性で、70%が女性。

2014年、カラー専門店を立ち上げる。当時、まだ少なかったヘアカラーの専門店を当時の個人経営の会社から立ち上げた。美容業界に対しての将来性や美容師としての将来性に不安があり、新しいことをしないと生き残れないと考え社長にプレゼンし、会社にしていきたいと考えた。当時の社長がやらない選択をした場合は自身で起業しようと思っていた。
他にないカラー専門店をと当時は白髪染めの専門店も多かったがファッションカラーにも力を入れた展開で尚且つ再現性の高いマニュアル家をすることを行った。
実績を大きく上げた。

マネージャーとしての自分の役割は、会社に利益を出すこと。スタッフをまとめる事。
再現性を高めるための教育だった。そして、一番は会社を盛り上げる為、社長たちを勢いづかせることと考えていました。カラー専門店を出すまでは、個人事業会社のたった3人のお店でしたので、一番下にいる自分が底上げしないと会社は伸びないと考えていました。

ビジョンと目標として、当時の社長はどちらかというと保守的な方でしたので、あまり店舗展開などは考えていない方でした。そこで、5年で10店舗という目標を決めて、将来、会社として新しいビジネスに投資できる資金を作ると決めて動き出しました。
月商200万円、平均客単価3500円という初期目標を設定しました。

その後の展開として、売上は順調に上がり予約の取れないお店に。一日の平均集客数30人、最高売上は280万円/月に。ちょうど1年後に2店舗目をオープン。その半年後に3店舗目をオープン。
そこで事件が起きた。当時自分は調子に乗っていたのか、独立願望が芽生え、美容のコンサル事業がしたくなり、名刺も勝手に作り、社長にビジネスのビジョンを語った。
ある日、社長の家に招かれお酒と食事をよばれた。盛り上がって話している中、突然社長の奥さんが激怒した 「うちはお前の会社じゃない!」
この日のあと、月給50万円~60万円もらっていたのが、何の通告もなく15万円の月給に減らされ、店長でありマネージャーだった自分の降格の知らせを全店舗に張り出された。もう三田村は必要ないという宣告をされたのであった。この事件を聞いて、友達が泣いてくれた。

この会社で学んだリーダーとしての在り方
・スタッフ全員を主人公に引き立てる
・自分を売らない
・いつも、上を立てる
・スタッフをお客様以上に大切にする
・スタッフのため、お店のために時には上とも本気で闘う
・楽しいと思ってもらえる場所づくり

自分を試したくて営業の世界に入った。
美容業界を離れ、自分を試したくなった為、自ら保険業界の営業の世界に。
いままで美容師しかした事無かった為、世の中を全く分かっていなかった。
このときに、勉強するために沢山の団体やコミュニティに参加するようになった。
同友会にもこの時に入会。

同友会との出会いと、本物のリーダーとの出会い。
全ブロック長の七黒さんにお誘いいただき入会。当時、ブロック長をされていた七黒さんを見て、本物のリーダーだと思い、この人の下なら何でも出来ると思った。
その後まさかの、ブロック長に抜擢された。自分は2,3番手気質なので、驚いた。

就任してはじめに思ったこと、自分は七黒さんのようなリーダーにはなれないということでした。なので、自分なりのリーダーを目指すことに。
まずした事が、主人公集め。運営メンバーを増やすこと。そして、楽しい場所創り。例会のやり方や役割をみんなで回していく、今までの同友会らしさを変えていくこと。自分は目立たなくて良いと思った。

そして、新たな挑戦をした。保険会社を辞めるつもりは無かったのではあるが、2022年の8月に同級生の会社に入社することに。きっかけは、現会社の副社長を誘って事業をしようと言ったことがきっかけに。「どうせなら、自分たちでやっちゃいません?」と一言言われ決意。

過去に立ち上げたカラー専門店はいけると思ってからの、トライアンドエラーで明確な目標設定が曖昧だった。今回はこの数年で同友会やその他の勉強会などで学んできた正攻法戦略でいこうと話をすすめた。目的、目標、ビジョン、理念を徹底的に事業計画に落とし込み、その後、商品を当て込んでいくことに。そして、また会社3番手のポジションからのリーダーシップが試されている。とてもワクワクしている。

現在の役割は、スタッフ満足をお客様満足に落とし込む。21万件ある美容業界でのさらなる差別化。完全マニュアル化で人にファンをつけず、システムにファンをつける。
ストレスフリーの物販戦略をたて、スタッフ満足をはかった。
私は、カリスマ的な経営者にはなれなかったし、なれるつもりも無い。
しかし、「チームづくり」についてはやりたいこと。これは少しづつではあるが結果が出ている。

高島ブロックで取り組んだ2年間については、一定の目標は達成できた。
ひとつめは、七黒さんから引き継いだ高島ブロックを「支部」にできたこと。
もうひとつは、運営を「楽しんでもらうこと」
今後の高島支部の発展を願っています。

以上

(補足報告)三田村さんより

(連絡事項)
・3月例会案内  田下さんより
・高島支部設立総会案内 北川さんより
・女性部活動  板持さんより

(閉会の挨拶)三田村さん

懇親会風景~~
滋賀県中小企業家同友会高島ブロックは5/18日に高島支部設立総会を開催します。
ブロック活動を始めて17年、現在会員数55名で、高島市を代表する中小企業経営者の団体として成長してまいりました。
①よい会社
②よい経営者
③よい経営環境
をめざして、経営姿勢の確立、社員の採用と共育ち、経営理念の成文化と社員や取引先、顧客との共有による強い企業づくりと、中小企業が地域経済の担い手となる環境づくりに取り組んでいます。
ただいま、新たな仲間を大募集しております。
高島を担う誇り高き経営者集団へ、あなたもぜひご参加ください。