高島ブロック8月例会
日時:2023(令和5)年8月30日(水)18:30~19:30
場所:WEST LAKE HOTEL可以登楼
参加人数:20名
報告者:有限会社橋本燃料 橋本翔太 専務取締役
テーマ:「燃料屋3代目 経営者への道」
サブテーマ:「3代目は会社を潰す」なんて誰が言ったか?
開催の挨拶(北川支部長):8月の経営研究集会 高島120%達成、滋賀県内で注目されているので次もその勢いでいきましょう。皆さんにとって怖いと感じることはありますか?世間ではSNS、暗殺事件、噂程度のこと?殺されるほどではない。いま強いマインドが高島に求められている。高島市の人口推移もこのままでいいのか?新しい挑戦をされている橋本燃料さんのお話を楽しみにしています。
1、自社、自己紹介
今津町今津でLPガス、灯油、木炭、各種燃料小売
社員数3名(内パート2名)
1953年 祖父母が創業、薪、炭の販売
1958年頃 LPガスの取り扱いを開始
1991年法人設立
2019年バイオディーゼル事業開始
1991年生まれ32歳(法人設立と同じ)3人のお子さん、生まれも育ちも高島、
同志社大学卒業後、(株)きんでんに就職
2011年東日本大震災の時に実家が燃料屋なのでエネルギー問題に関心を持った。一人一人が自分ごととして考えないと変わらないと感じ、その頃から実家を継ぐことも考え始めた。2014年7月に橋本燃料に入社。
2バイオディーゼルについて
2019年4月バイオディーゼル事業スタート
始めようとしたきっかけは豊郷町の青山社長の講演会を聞いた時、パッションを感じた。
2022年減圧蒸留器を導入(ものづくり補助金)
植物性の油から作ることができ軽油の代わりにドラム缶200リットルの燃料を使うことで、杉の木420本分を植えていることと同じ効果
車には改造なしで軽油車なら使える。現場の車、トラクターにも使える。
1892年ディーゼル博士が車を動かすために使った油は?→ピーナッツ油
3、同友会入会、経営指針を創る会
初の例会は北川氏の講演の日、グループ討論は中村石材さん、川原林さんと同じ班で、後継者さんの話が聞けたことが良かった。
2022年4月入会、同年10月から高新ブロック運営委員にも参加。
運営委員の時に同じ運営メンバーの3人と一緒に経営指針を創る会に申し込んだ。
創る会ではOB団からの問いかけ、自分を見つめ直す機会になった。自分の鎧を削ぎ落としていった。
今までは経営者ごっこをしていると気づいた。
自社の未来のため自分がやりたいだけ?自己承認欲求を満たすためだけ?
数字を見ずに勢いだけでやっている自分に気が付いた。
経営にはロマンとソロバンが必要。自社の売り上げやお金のことを見れていないと反省。
経営指針を創る会で心に残った3冊
「人を生かす経営」
経営者の責任。時代の変化に対応して経営を維持し発展させる責任がある→今自分が置かれている状況が最悪だと思っていた。
「経営指針成文化と実践の手引き」
経営者の生きる姿勢→一個人としての生き方と経営者としての生き方に矛盾はないか。
創る会の同じ班の3人の中で、2人は創業者で自分のやりたいことをやっていてブレがないと思ったけど、自分だけ経営者として本当に何がやりたいのかがブレていた。
「中小企業の経営課題」
何もない自分を晒すことから。人様に売り込むようなものがない自分を謙虚に自覚しよう→自分を晒け出すのが怖かった。
これを機に社員さんとも初めて語りかけたり、売上の話をしたり、これからのことで力をかして欲しいと話しをすることができるようになった。
無事に経営指針を創る会を修了
父親の社長にも発表へ来てもらった。社長から「息子のこれからの会社、経営のことに対して、真剣に考えてくれる他者(他社)の存在がありがたい。貴重な時間をありがとうございました。」と言ってくれて、自分も創る会OBへの感謝を再確認できた。
継がされる会社・継がなければならない会社❌
継ぎたい会社,良い会社,必要とされる会社⭕️
をめざす覚悟が出来た。
3代目は会社を潰す?
何代目だろうが変化に対応できなくなった時、会社は潰れる。
橋本燃料の経営理念は「私たちは暮らしのぬくもり創造企業です」
という言葉で締めくくりました。
閉会の挨拶 伊藤さん
橋本燃料の成長のスピード、変化を楽しんでいく橋本専務、経営姿勢を確立されてきたご報告、有り難うございました。
この後、恒例のビアガーデンで、大いに盛り上がりました。
(記録:池田)